2017年1月に“悪夢コンセプト”を掲げて、韓国で鮮烈デビューを果たした女性7人組DREAMCATCHER。母国では4th EP『The End of Nightmare』で、そのコンセプトに終止符を打ったが、ここ日本でも悪夢ストーリーの最終章となる1stアルバム『The Beginning Of The End』をリリースし、次なるチャプターへと向かった。では、アルバム発売日の翌日、9月12日に行われたショーケース(会場:BLITZ赤坂)の模様をレポート!
ヤワなアイドルを蹴散らす、強烈なメタル・サウンドで世界中の注目を集めるDREAMCATCHER。オープニングの「YOU AND I-Japanese ver.-」ではダミのマジカルなステック捌きがいつも以上に鮮やかに決まり、開始早々から熱気が高まっていく。そして「What-Japanese ver.-」を挟んで、お楽しみのトークタイムへ。もちろん、話題は発売されたばかりのアルバムの話がメインだ。
アルバムを発売した今の心境を尋ねられると、スアは両手をフリフリさせながら、「まるで天使になったかのように、飛んじゃいたい気分」と話し、ハンドンは「とってもトキメいています」とコメントしながらハートマーク! ユヒョンは「この瞬間を待ってました!」と笑顔を弾けさせた。
その後、ジユはアルバム・タイトルについて「“悪夢の終わりの始まりを知らせる”というメッセージを込めています」と紹介する。アルバムは韓国でのヒット曲の日本語バージョンをズラリと揃え、タイトル曲「Breaking Out」と日本オリジナル曲「My Way~この道の先へ~」の新曲2曲をプラス。後者はダークファンタジーな世界を追求したプロジェクト、UROBOROSのキーマン、黒瀬圭亮が作編曲したもので、スアは「私のタイプ。(歌ってて)超楽しかった」とダブルサムズアップ付きでリコメンドした。聴けば、黒瀬サウンドとDREAMCATHERとの親和性の高さを実感する仕上がり! スアのコメントも“なるほど”だ。
さらに話題はタイトル曲について。シヨンは「『すべてを打ち破って突き進むぞ!』という“渇望”を表現した曲」とダイナミックなアクションを添えて解説し、PV撮影現場の裏話も大公開。
ユヒョンが「“渇望”を表現するため、お互いの目を見るので、笑っちゃって。それで、目の下あたりを見るようにしました」と笑いながら話すと、スアも「私は鼻の下を見ながら」と明かした。
この曲はダンスホールとハードなサウンドを行き来するハイブリッド・チューン。振付もハイブリッドでハンドンは“DREAMCATHER史上最多の動きに満ちた曲”と話し、ジユの「次の曲は待ちに待った『Breaking Out』」という曲紹介で、この日のメイン・ステージへ。チーム史上最高に複雑な振付の生パフォーマンスで会場の興奮はマックスとなる。そしてじっくりと歌い出す「また一人になった-Japanese ver.-」では、終盤、ジユが「Hey, Hey」と声をかけ、さらには耳に手を当てフロアを煽り、会場からも熱き「Hey, Hey」コールが! さらにダミが「Uh」と歌い始めると、ファンの声援も「Uh」へとチェンジし、館内が一つになった。
そして「Wonderland」「Chase Me」「PIRI」を日本語バージョンで披露し、本編が終了。アンコールではファンが「私たちを信じて、もっと高いところまで飛んで行って DREAMCATCHER!」と書かれたスローガンを掲げてメンバーにサプライズをプレゼント。メンバーはそんなファンを「本当に頼りがいがある!」と声をかけてリスペクトし、7人は「I Miss You」でアンコールの声に応えた。
熱烈なファンの声援に、「皆さんが心から楽しんでくれて、とっても楽しかったです」(スア)、「想像以上の情熱に溢れていました!」(ハンドン)、「私たちは幸せです!」(シヨン)と感動の声を上げたメンバーたち。イベント中には、宿舎での部屋割り(<スア、ジユ><ガヒョン、シヨン><ユヒョン、ハンドン><ダミ、スタイリストの室長>)も公開し、プライベートもチラ見せ。ファンとの距離をもっと近づけた。
このアルバムでオリコン・週間アルバムランキングの7位を記録したDREAMCATHER。7人は「1位を取りたい」(スア)、「アニメの主題歌を担当したい」(シヨン)、「バラード曲を作りたい」(ジユ)と次なるテーマを掲げ、さらなる高みを目指す。
(文:きむ・たく)