日韓交流行事として最大規模の祭典「日韓交流おまつり2012 in Tokyo」が、9月29日(土) 新宿文化センターをメイン会場に開幕。K-POPコンサートでは韓国から人気K-POPグループZE:AにNINE MUSES、元godメンバー ソン・ホヨンらが出演して彩った。
「日韓交流おまつり」は、2005年「日韓友情の年」からソウルではじまり、2009年からは毎年ソウルと東京にて開催されている。東京開催4回目となる今年は、「東日本大震災復興祈願」がコンセプト。昨年までの六本木から場所を移し、メイン会場を新宿文化センター、サブ会場を大久保公園として新大久保からも近い東新宿地域で開かれた。
開幕式では、申玨秀(シン・ガクス)駐日本国大韓民国特命全権大使に佐々木幹夫実行委員長らが歓迎あいさつと開会宣言をしたほか、各界の来賓が祝辞を述べた。その中で近藤誠一文化庁長官は、「秋の台風のように、日韓の間にも時に嵐が来ることもある。テレビなどでは大げさに報道されることもあるが、お互いの国に友人がいれば理解し合えることがある」と話した。
また両国からの祝賀公演として、韓国の伝統曲「アリラン」とテコンドーを合わせた「テコンアリ」、また岩手県に伝わる伝統芸能「鬼剣舞(おにけんばい)」の演舞がそれぞれ披露された。
祭典の目玉でありシークレットゲストが注目を集めていた「K-POPスペシャルコンサート」には、人気グループZE:AとNINE MUSES、また元godメンバー ソン・ホヨンにイ・ヒョンソプが韓国から参加。日本からは男女3人組ユニットRAM WIREが出演した。
トリをつとめたソン・ホヨンがgodメドレーを歌いはじめると、韓国出演者全員がステージへ。会場も総立ちとなり大いに盛り上がってのフィナーレとなった。
また、「韓国歌謡コンテスト」から名称をあらためられた「K-POPコンテスト」では、日本全国8地域の予選大会から勝ち上がった16名による本選大会が行われた。
関東地域予選大会で最優秀賞を受賞した宮崎麻美さんや父娘デュエット、衣装も本人さながらに合わせたグループなどが出場した激戦の中、福岡から参加し「国民の弟」ことイ・スンギの“내 여자라니까(俺の女だから)”を歌った井村恭子さんが大賞を受賞。韓国の昌原(チャンウォン)で行われる世界大会への出場を勝ち取った。
このコンテスト内でもミニコンサートを披露したソン・ホヨンは「こんなおまつりがずっとずっと続いて、友だちのような家族のような関係ができるといいですね」と話した。
本祭典ではK-POPカバーダンスも企画として大きく取り上げた。メイン会場での「K-POPカバーダンス」ステージでは4CのKyonAがダンスメドレー総監督をつとめ、KNSD(4C+BBB☆)、M☆Reverse、BTICK、BATS、S☆S(teamS from SOB48)、mitsuru-326-、ASUKA&YUKIと日本のK-POPカバーダンスをけん引するチームによるパフォーマンスが行われた。
また、サブ会場となる大久保公園でもJK-POP DANCE SHOW「K-POPカバーダンス大会 2012 in Tokyo」予選大会を開催、24チームが出場した。予選通過チームは翌日9月30日(日)に開かれる本選大会に出場する。
その他大久保公園では韓国料理などを楽しめる屋台ブースのほか、韓国民団と韓食ネット協議会による「第1回全国キムチグランプリ」を開催。
また、新宿文化センターのステージプログラムでは「B-BOYストリート系ダンス競演」と題し、韓国からは世界タイトルの常連「JINJO CREW」、また日本からは「FOUND NATION」の両ブレイクダンスチームによる交流ステージが行われた。
大久保公園では反韓を掲げるデモ隊の野次によりイベントが一時中断する場面もあったが、こちらの日韓B-BOYたちによる「バトル」ではチーム交互に技を披露し勝負、終了後はダンスを通じた交流からお互いに健闘を讃え合った。
祭典は翌9月30日(日)も大久保公園にてJK-POP DANCE SHOW「K-POPカバーダンス大会 2012 in Tokyo」本選大会やキムチ作り試演などが行われるほか、韓国文化院などで10月2日(火)まで催される。