CHERRSEEが新生CHERRSEEとして6人で活動を初めて2ヶ月が経とうとしている──。
新しい形も馴染み、6人となって初めてのCDとなる1st Mini Album『Melody』を5月30日(水)にリリース。5月29日(火)から6月9日(土)にかけてはリリース記念イベントを東名阪で開催。ここから勢力的に活動していく。
そんなCHERRSEEは先日5月25日(金)の2周年記念日、3回目となるワンマンライブを東京・大阪で、そして3周年記念公演をduo MUSIC EXCHANGEにて行うことを発表した。
そこで今回はSAYURI卒業公演であり、新メンバーのAIRIとYUMAのお披露目、4月1日(日)に六本木のmorph-tokyoにて開催されたCHERRSEEの2回目のワンマンライブのレポートをお送りする。
泣いても笑っても完全ラストとなるこの日の2部、会場に着くとオープン前から長い行列が。SAYURIの卒業を見届けたいという超満員のファンとその想いが、会場となるmorph-tokyoにあふれた。
そんな中でステージに流れたオープニングムービー。この日への意気込みを語るSAYURIのコメントからスタートし、スキー上を舞台に5人は仲むつまじい姿を見せた後、いよいよCHERRSEE登場。かわいらしいピンクのメイド制服風タータンチェックに身を包み登場した5人がまず歌ったのはやはりこの曲、CHERRSEEのデビューを飾った“Mystery”だ。
続いてフルアルバム『Cherry Seeds』からの“カメレオン”を披露し、自己紹介へ。ここはCHERRSEEらしく、卒業式ムードは感じさせずテンションMAXで元気バクハツ！コール＆レスポンスであおりまくり、会場のボルテージは上がり続ける。
再びステージに戻っては“白いシャツ”、“SURISURI MASURI”
いずれも息のそろったシンクロダンスの中でそれぞれに歌唱力の高さも発揮、さすがの本格派ダンスボーカルグループと実感を深めるパフォーマンスだった。
メンバーが一度舞台袖に下がると、なにやらディスコを舞台としたような映像が流れる。コスプレ姿の5人が踊るのは昨年から話題の“ダンシングヒーロー”！さすがのキレを見せる中、「バカ殿」風衣装に身を包んだLENAのコミカルな表情が笑いを誘った。
ムービーが明けてはそのままダンスステージへ。得意のガールクラッシュなK-POPからブラックミュージックに合わせたオリジナルダンス、パーティーチューンまで。会場沸騰のパワフルダンスでチームワークを見せた。
一転、「私たちは繋がっている」のメッセージから流れる映像──。
前回1stワンマンライブにてテーマとした「夢」を思わせる決意コメントとともに、リレーのようにバトンをつなぐMIYU、LENA、HIKARU、NENE。そして卒業となるアンカー SAYURIにバトンが渡りゴールを切るか思いきや、さらに2人の走者にバトンは渡る。
映像に映し出された6人で歌ったのは初披露となる“Piano”
6人体制での新たな門出となる曲で、新メンバーのAIRIとYUMAをお披露目した。
そして再びSAYURIを迎え、5人での“Rose”から“Oh Mama”と切なく美しいバラードが続く。さらにMCをはさんでは、貴重な韓国語バージョンでの“Cry Again”に“Mystery”へ。
これはCHERRSEEのプロデューサー「勇敢な兄弟」が制作した原曲であり、まさに5人の軌跡をたどるような貴重なパフォーマンスで公演を終えた。
しかし当然ここで卒業公演が終わるわけもなく、鳴り響く「アンコール」に誘われステージに戻る5人。普段であればそれぞれの感想を話すコーナーだが、メンバーが持っていたのはSAYURIへの手紙だ。「正直やめるというのは賛成ではありませんでした」(HIKARU)など、率直に胸のうちを吐露した4人。こらえきれない涙とともに、卒業するSAYURIへのエールを贈った。
サプライズで登場した母親からの花束も受け取り、感謝でこたえるSAYURI。
「今日は絶対に泣かないで、想いを伝えると決めてきました。私は小さいときから歌手を目指してきたわけではなく、縁や偶然の重なりでCHERRSEEのオーディションを受けた数か月後にはステージに立っていました」
「当初は自分でもなにが起きているかわからない、突然のできごとというか。いろいろな導きが無ければメンバーもそうですし、ファンの方々、いつもお世話になっているスタッフさん、先生にも会えなかったと思うと、奇跡のような偶然であり、必然なのかなとも思います。HIKARUさんの手紙にもあったように、CHERRSEEとしてまだ大成功というか、大きいステージにまだ立てていない状態で卒業することになり、本当に申し訳ないです。
今回のワンマンライブのテーマは『繋ぐ』なんですが、新メンバーも加わったCHERRSEEを見て、メンバーはワンマンライブの準備でさえ大変な中、新メンバーとの新しい関係や曲を作る負担をさせてしまったことも申し訳ない気持ちもありました」
ただ今日、新しいCHERRSEEのステージを観て、想いをつないでくれたことを感じました。正直に言うと、CHERRSEEを私が卒業した後の道は、はっきりと決まったものはありませんが、これだけ迷惑かけた中ちゃんと次の道もがんばらないとと感じました。今日は4月1日、エイプリルフールですが(笑)新年度で始まりの日でもあります。そんな日に最後のライブができてうれしいです、ありがとうございます。終わりではなく、これからのCHERRSEEにとってスタートの日です。新しいメンバーも良い風を必ず吹き起こしてくれると思うので、どうかみなさん、これからのCHERRSEEをよろしくお願いします。でも、みんなよりも誰よりも私が新CHERRSEEを応援しています(笑)」
SAYURIの力強いメッセージに続き、ラストは5人最後の曲“古いPOPソングのように”、そしてデビュー曲“Mystery”へ。HIKARUは歌詞の一部を「SAYURI」と置き換えて歌い、SAYURIをやさしく抱きしめた。
こうしてフィナーレを迎えたCHERRSEE 2回目のワンマンライブ。最後はいつものように、5人そろって大きな声で感謝を叫んだ。
新生CHERRSEEの6人は、5月30日(水)に1st Mini Album『Melody』をリリース。5月29日(火)から6月9日(土)にかけてはリリース記念イベントを予定している。
また、8月のワンマンライブ、3周年記念公演もぜひ足を運んでもらいたい。
