韓国の人気アイドルグループ、CRAYON POP(クレヨンポップ)が日本デビュー後、初のファンミーティング「CRAYON POP FAN MEETING in JAPAN 2015」を開催。9月5、6日の両日にわたり、大阪、東京の二会場で三公演を行い、トーク、ゲーム、ライブの三本立てでファンを沸かせた。ここでは6日(会場:東京・山野ホール)第一部の模様をリポート!
ファンミは日本デビュー曲「ラリルレ」から幕開け。「カモン」「コンニチワ」とステージ入りした彼女らはノッケからファンを揺らす。曲のタイトルがイメージさせる、ゆらゆらとした脱力感を絶妙なバランスで表現する振り付けは楽しさに溢れ、掴みはOK。
続いた「BAR BAR BAR Japanese Ver.」は“直列5気筒ダンス”と呼ばれるデコボコな振り付けで大ヒットした曲の日本語バージョン。ファンの声援も次第に大きくなり、「一緒にジャンプ!」との声に応じてジャンプするファンの姿も!まずは日本デビューシングル収録の2曲で魅せた。
続いたトークとゲームでは彼女らの素が露になる。「生まれ変わったらアイアンマンになりたい」と語るグンミは「私の宝物は家族とファン」と語るしっかり者のお姉さん。
シンガー・ソングライティングのセンスを持つウェイはあひる口が幼い頃からの癖。チームのムードメーカーとあって「私の宝物はファン、家族、そしてお金。だから生まれ変わるならお金持ち」と会場を笑わせる。
ウェイの双子の姉で、怖がりな性格のチョアはお悩み相談が特技。物事に冷静に対処、判断し、アドバイスしてくれるそうだ。また「ウェイとStrawberry Milkというユニットを組むけど、本当はチョコ牛乳が好き」「ファンと一緒に温泉ツアーに行きたい」といったコメントもナイス。
エリンは「生まれ変わるならプリンセス。住みたいのはオーストラリア」と話す微笑天使。
「ファンのみなさんは優しくて格好よくて、マジメで情熱的。みんなサイコーです」と自分たちのサポーターを大絶賛するソユルは体を使ったゲームが得意な末っ子。「生まれ変わったらチェ・ジウさんになりたい」と語る。
そして夏の終わりを惜しむようにビーチボールを使ったゲームに興じた後は、ボリューム感たっぷりのライブでファンをノリノリに。「BING BING」は間奏部でサングラスを装着するエクステンディッド・バージョンで演じ、他にもStrawberry Milkのユニット曲、ソユル、チョアのソロ曲、J-POPのカバー曲など盛りだくさん。
ポンチャック・ディスコな「Uh-ee」ではファンも「ピヤピヤ」「オイオイ」といった掛け声を楽しみ、彼女らも“らしさ”を爆発させる。他のアイドルなら飛び道具になる歌だが、キュッチュで可愛い彼女らが歌えば、ど真ん中のストレート!
そして本国での最新ヒット曲「FM」に続いた幕締めは「1,2,3,4 Japanese Ver.」。ファンは日本語で「イチ、ニ、サン、シ」と掛け声を揃え、メンバーはサランヘ・ポーズ付きでファンへの感謝とラブを歌い上げた。
ライブ中、ファンの圧倒的な応援に「ヨクシ(さすが)、私たちのファン」と感激し、終演時には口々に「愛してる~~」と叫んでいたメンバーたち。最後は「いい思い出がたくさん作れました。私たちの今があるのはファンのおかげ。いつも心の中にはファンがいます。いつも一緒だよ」と改めてファンへの思いを伝え、感動を一層大きなものにしていた。
また、ライブ中には「11月18日に2ndシングルをリリースし、来年初頭に東名阪ツアーを行います」との重大発表が!次のシングルの詳細は明らかになっていないが、ウェイは「『ラリルレ』を超える曲にしたい」と抱負を述べる。
新曲は、宴会シーズンに照準を合わせた「Uh-ee」路線?それとも、メンバーが「運動服戦隊、CRAYON POP V」という名のヒーローに扮して悪と戦う「FM」路線?……と予想するだけでもワクワクするが、ホットガイド的には“敢えて、そして勝手に”「FM日本語バージョン?」と大胆予測。ライブ後の記者会見で「運動服戦隊」の必殺技を実演してもらった。
「『FM』の曲名は自分たちの姿を新しい姿に変えていくという軍隊用語、FIELD MANUALに由来しています」と明かす彼女らは、過去、ブルース・リーのファッションを取り入れたほどの彼のファン。「運動服戦隊」も技にオリエンタルな要素を取り入れ、地球の平和を守っている。グンミは棒術の名手で、エリンは華麗な拳銃裁きで「パン、パン」と相手をシュート。ソユルは受身にも効果絶大なトンファーを使い、ウェイはメリケンサックを装着して正拳突きでダウンを奪う。そしてチョアは“鉄砲刀”というスペシャルな武器を手にするなど、戦い方でもそれぞれが個性を発揮。技の名前も尋ねたが、いずれも具体的な名前はないそうだ。
5人は会見場にライブ時に着けていたセーラー服ファッションで現れた。これは、ジャージを基本とする「運動服戦隊」の別バージョン衣装。セーラームーン・チックだが、ピンク地にゴールドの刺繍をあしらい、お洒落感も漂わす。こんな可愛らしさ抜群の衣装と戦隊モノという組み合わせもCRAYON POPらしくていい。
イベントの本編直前、場内にはQUEENの「WE WILL ROCK YOU」が大音量で流れていたのだが、これはCRAYON POPが日本をロックする、というメッセージを代弁したものか。2ndシングルでは今以上のファンを獲得し、日本をより強く揺さぶる(ロックする)ことだろう。
(文:きむ・たく)