元2NE1のMINZYこと、コン・ミンジが2NE1の脱退を発表したのは昨年４月のこと。あれから１年が経過し、彼女は今年４月にEP『MINZY WORK 01 UNO』でソロデビューを果たした。そして５月５日に千代田区の一ツ橋ホールで初の来日ファンミ「MINZY 1st FANMEETING IN JAPAN」を開催。ここでは昼公演の模様をレポート！
幕開けはもちろん、EPのリード曲「ニナノ」。ソロ歌手としての第一歩を飾る、彼女渾身の曲だ。
曲間でミンジが「Tokyo, Let’s Go」と声をかければ、フロアは早くもヒートアップし、ノリノリに。歌い終えると手を振りながら「久しぶりですね。会いたかったで～す。初めてのソロ（公演）でドキドキです」と緊張を隠さなかった。ソロでは初だが、2NE1として日本で活動していたこともあり、日本語での受け答えはバッチリ。「マジで？」「まだまだです」なんて言葉にも日本語能力の高さが表れていた。
トークでは「ニナノ」のダンスの話題に。「毎日、一日中、練習したほどむずかしいダンスです」と振り返り、この難易度の高いダンスを踊れるファンをステージに招待する。そして舞台に上がったファンに「ヨロシクお願いします」なんて律儀なところもミンジならでは。
ファンを招いた彼女は早速「左にジャンプして、手足をシェイク。右にジャンプして手足をシェイク」とレクシャーし、ファンと一緒に実演。「毎日（動画を）見ています」「オンニ（お姉さん）に憧れてダンスしています」と話すファンとガッチリ握手を交わし、そんなミンジの優しさに、皆嬉し涙をこぼさずにはいられなかった。
続いたのは「NO.1は誰だ？」という〇×クイズ・コーナー。ミンジについて知るファンNO.1を決めるクイズ大会で、賞品はサインCDとバックハグ。「強く抱いてあげます」との言葉にファンは俄然ハッスルする。そんなクイズから浮かび上がった素のミンジとは？
色なら赤と紫、食べ物ならチョコ、パン、サンドイッチが好きで、怖いのはオバケ。iPhoneユーザーで、家族は４人（＋犬）。好きな男性のタイプは「幼い頃はマッチョな男性」だったけど、最近「仕事に一所懸命な人」に変わったそうだ。ロールモデルは歌って踊れるマイケル・ジャクソンで、ポッピン・ダンスには自信あり。趣味は運動で、EP収録の「Beautiful Lie」で初めて作曲を手掛けた。
クイズ中、全身を使って〇と×のアンサーを表現してくれたミンジは、正解者が減っていくにつれ「私を（もっと）勉強しなきゃいけないですね」と、にこやかにダメ出し。
見事勝ち残り「小学校３年生の時からファンです」と話すファンには「行きます」と宣言し助走をつけてガッチリとバックハグをし、最後は「大好きだ」と熱烈なメッセージを送った。
パフォーマンスで魅了した１曲目から一転、２曲目の「Beautiful Lie」では雰囲気をガラリと変えてしっとりと。フロアに降り、積極的にファンと手を握り、彼女が指ハートや「愛してるよ」というラブメッセージを送ると客席の手も左右に揺れていた。
客席は女性ファンが多くを占めたが、男性ファンの姿もチラホラ。「（以前は）女性ファンが多かったけど、最近は女性らしくなったので、男性ファンが増えたかな」と笑わせる余裕を忘れないのもサスガ。感動のあまり泣きじゃくるファンに向け「私は“晴れ女”と呼ばれてたけど、皆が泣いてるから“雨女”だね」との言葉にも笑いの輪が広がる。
そして終盤の質問コーナーにはファンからの知りたすぎる質問が集中！ ミンジの答えから彼女の今後が見えてきた。
「ファンから愛をもらいすぎて結婚は考えられない」というミンジは「（結婚は）皆が決めてください」ときっぱり。可愛らしさの秘密は「皆さんの愛のおかげ」で、「愛を受けたら、その分だけ可愛らしくなります」との言葉にファンは皆大喜び。
最近の趣味は「どうやったらファンから可愛らしく見えるかを考えること」だそうで、鏡を見ながら「私、ミンジちゃんです～～」と愛嬌の練習をしているんだとか。
最後はミンジ曰く「出勤ソング」（OLのための応援ソング）な「Superwoman」を歌って、ファンを勇気づけるように幕締め。ラストは右手ひとさし指を高く掲げ、「皆さん、大好きです」と声を上げた。
「今の夢は、皆の心の中の記憶に残る、空の星のような存在になること。私を記憶して下さい。これからも日本にたくさん来て、会う時間を作れたらいいな！」
そう語ったミンジ。彼女は2NE1的な格好良さから“可愛らしさ”へと見事イメチェンに成功し、日本でも新たなスタートを切った。
(文：きむ・たく)
