韓国の人気女性デュオ、赤頬思春期が8月10日に日本で初のコンサート「BOL4 1st concert in Japan -旅-」(会場:東京・豊洲PIT)を開催。昼夜2公演でファンを魅了した。では昼公演の模様をレポート!
今年2月のショーケースで初来日を果たした赤頬思春期。今回は5月にリリースしたEP『Red Diary Page.2』を引っ提げているため、そのタイトル曲の曲名「旅」がテーマとなり、二人はファンと共に旅に出る。それゆえ、ライブも「旅」からのスタートだ。モニターには世界各地の風景が映し出され、二人は爽快感溢れる演奏でファンを世界旅行へご招待。会場に爽やかな風を吹かせた後は、トークでファンに挨拶した。
ジヨン(ボーカル)「今日は日本で初めてのコンサートです。私達のステージ、楽しみにして下さい」
ジユン(ギター)「皆さん、ドキドキしてますか? 私もドキドキしてます。今日は皆さんを胸いっぱいに刻んでいこうと思います。」
ジヨン「私も気分がいいし、とってもワクワクしています。私たちと一緒にいる時は思春期の少年少女のように、自由に楽しんで下さい。皆さんと楽しく旅をしたいです!」
「一緒に想像の世界に浸りましょう」(ジユン)と「想像」を歌った後には、「貴方の笑顔で私を元気にして」とのメッセージを込めた「治してください」を披露し、ジヨンが「make me love you」と歌いながらハートマークを作れば、会場には温かな空気が広がる。
そして盛り上がるファンに向け、「最高です。熱気が凄いですね。私自身も楽しむ準備が出来ました」とサムズアップ。その後、喧嘩しているカップルへの応援歌「喧嘩した日」を挟んで、ロマンチックな「初恋」はピンク色の照明の下でパフォーマンス! 続く「意地悪」では、“齧って、つねって、噛みつく”=と歌う、通称“魚”のパートで可愛らしさを爆発させ、ペンライトが左右に揺れる。
ここでジヨンが「準備運動が終わったと思います。私達(とファンと)の距離が縮まったように感じます。一緒に歌って踊りましょう。踊る自信ありますか?」と呼びかけ、皆が一緒の振り付けでノリノリになれる「YOU(=I)」へ。会場はファンの手拍子と「YOU(=I)」ダンスで一つになり、完璧に踊るファンに向け「凄いですね! すっごく感動しました。とっても気分がいいです」と感謝し、スペシャル・ステージへと繋げた。
「少しセクシーかもしれません」と予め断りを入れて披露したのは、キューバ系アメリカ人シンガーソングライター、Camila Cabelloが歌う「HAVANA」の絶品カバー。ステージは情熱の赤に染まり、ジヨンは艶のある表情を浮かべ、ヒップラインを浮き立てるようなセクシーな振付でファンをビックリさせる。
歌い終えた後は「ありがとうございました。実は私、踊りムッチャ下手なんです。でも、一生懸命見て下さってありがとうございます」と照れながら挨拶をするが、「次はもっとセクシーなステージで戻ってきます」とキッパリ宣言。この日、一番の見せ場となった。
そして「今、この瞬間が一つのクリップとなって、皆さんの記憶に残ればいいな」(ジヨン)という気持ちを込めて新曲「CLIP」を。「恋愛はいつも難しいですよね。私たちの曲は半分以上、片思いがテーマです」と話した後には「私だけできない恋愛」を切なげに歌い上げ、一部を終えた。
二部は「より深い感性」をテーマに、ハートマークをバックに歌うロマンチック・チューン「好きだと言って」からスタート。歌い終え、ジヨンが「学生時代に好きだった人を思い浮かべながら書いた曲」という背景を話すと、改めて胸がキュンとなる。
そして甘い雰囲気をそのままに「いい雰囲気になるわ」を続けるが、その後は、ガスライトが灯る夜景をバックに、文字通り、ブルーな気分を歌う「Blue」で雰囲気を変える。
そしてここでジユンからファンへのスペシャルプレゼント。それはファンが予想すらしなかったダンスタイム!
MOMOLANDの「BBoom BBoom」、BLACKPINKの「DDU-DU DDU-DU」、防弾少年団の「FAKE LOVE」といった大ヒット曲の美味しいところをリレー形式でダンス・カバーし、その上手さにファンは夢中になる。
ジヨンも「凄いですねぇ。めっちゃ格好良かった!」と絶賛し、さらには「次は私も一緒に躍りたい」と語ってくれたので、2ndコンサートの見どころはジヨン&ジユンのK-POPダンス・カバーに決まり? そして「大阪の素敵な夜景からインスピレーションを得た」という新曲「夜景」を挟んで、再びのスペシャル・ステージへ。
ここでも二人はいい意味でファンの予想を裏切るダイナミックなステージを見せる。ジユンはエレクトリックギターへ持ち替え、ジヨンの「ア~~」というコールにファンが「ア~~」とレスポンスして、スタートしたのはナントMichael Jacksonの「Beat It」! ジヨンはフロアにも降りて、客席を熱くさせ、最後は左手を高く掲げて熱狂のままステージを終えた。
その盛り上がり具合は「本当に熱気が凄いですね~」とジヨンが振り返ったほど。ハードロックのようなアグレッシブなパフォーマンスは二部のハイライトとなった。
終盤で二人は“らしさ”に満ちた感性的な歌を連発していく。「恋に落ちた時」ではファンも大きなクラップを演じ、「ここにいる皆さんに捧げる歌」と話して、ファンの勇気づけるように「私の思春期に」を披露。
「なくしてしまったものがいつか一度は私に会いに来てほしい」という気持ちを込めた「Hey, Teddy Bear」では二人がフロアに降りてファンとハイタッチをしながらパフォーマンスし、歌い終えた後はジヨンが囁くように「ありがとうございました」と感謝。
そしてStevie Wonderの「Isn’t She Lovely」タッチの演奏に合わせてフォトタイムを設けた後は、いよいよ本編最後へ。「皆さんに宇宙をプレゼントします」と話してスタートした「宇宙をあげる」ではペンライトが点滅し、会場が一つの宇宙になる。
ジユンは指ハートしながらラップをし、ファンの大合唱で大盛り上がり。ラストもファンが「ラ、ラ、ラ」と声を揃え、最後まで会場が一つになった。
アンコールの「最初からあなたと私」ではサランヘポーズ付きで「愛してるよ」とのメッセージも入れ、最後は二人で仲良く手を繋いで「またね」と挨拶。初のライブは2人の音楽世界をたっぷりと見せると同時に、ファンの知らない意外な貌も見せ、充実の2時間となった。
(文:きむ・たく)