多国籍でキュートなD.HOLICが待望の日本初上陸 パフォーマンスの源は“国境なし”な食事にあり

日中韓の多国籍なメンバーからなるガールズ・グループ、D.HOLICが遂に日本上陸。8月22日、「コエキケ・フェス(PEACE & FRIENDSHIP 2015 -若者の声を聴け-)」(会場:代々木公園野外ステージ広場)で日本初ライブを行った。

「コエキケ」とは、平和を希求し基本的人権を尊重する理念の下、人々の多様な生き方を認め合う社会の実現を目指すイベント。ライブステージでは、韓国民謡も取り入れながら、スカ、レゲエを聞かすバンド、KINGSTON RUDIESKA、大阪のスカ・ロック・バンド、DOBERMANが会場を大きく沸かせ、D.HOLICがトリを飾った。

昨年10月、ヒップホップ・タッチのクール・チューン「モラヨ」でデビュー。今年7月には2ndシングル「チョルギ、チョルギ」をリリースし、その活動を終えての来日だ。

日本のK-POPファン的には、やはり、日本人メンバーのレナを応援したくなる。彼女もその期待に応えるように、リハーサルから大活躍し、立ち居地の確認や取材陣とのやりとりを積極的にリード。お披露目曲は少なかったものの、最新曲の「チョルギ、チョルギ」や日本語バージョンの「Miss You」を含む3曲でファンのハートをがっちりキャッチしていた。では、ステージ前の5人の声をお届け!

── 自己紹介からお願いします。

レナ「日本人メンバーのレナです。ボーカルとキュートなビジュアルを担当しています」
ハミ「ダンスと綺麗なビジュアルを担当している中国人メンバーのハミちゃんです」
ナイン「メインボーカルを担当しているナインです」
ドゥリ「リーダーと綺麗な歌声を担当しているドゥリです」
ダンビ「パワフルなラップとシャイな一面があるダンビです。ステージではパワフルでも、普段はシャイなんですよ」

左から:ダンビ/ドゥリ/ナイン/ハミ/レナ

── イベントの出演にあたり、どんなところに共感されて参加を決めましたか?

レナ「私たちは韓国のK-POPグループですけど、日中韓のメンバーで構成されています。だからこそ、参加するにふさわしいんじゃないかなって。そして、私たちも20代なので、(若者がメッセージを発信するこの)イベントにはピッタリだなって、とても光栄に思います」

── 多国籍メンバーだから、いいな、と思う点はありますか?

ナイン「(レナとハミがいることで)日本料理、韓国料理を知ることが出来るし、食べることもできる。その点がいいですよね」
ハミ「私の得意料理は中国の麺料理」
レナ「私はカレーライスとオムライスです。みんな食べることが大好きなので、食事の時は国境を感じません(笑)」

── 食事以外で、「国境を感じない」と思うことはありますか?

レナ「歌っているときです。みんな、日本の歌、特にバラードが好きで、日本の歌を聴いていると、『その歌、何?』ってみんな一生懸命関心を持って聞いてくれます。歌だけでなく、お笑いもそう。『あったかいんだから~』のギャグも面白がってくれました。日本のお笑いと歌で、嬉しいなと思うことがたくさんあります」

── 歌とお笑い、そして食事で国境を越えたんですね。では、それぞれ、好きな日本の歌手、芸能人は誰ですか?

ドゥリ「私はYUIさんが大好き!」
ダンビ「私は安室奈美恵さん!」
ナイン「私は中島美嘉さん」
ハミ「新垣結衣さん」
レナ「ハミは以前、水原希子さんが好きで、彼女が着ていたジャンパーまで買っていました。髪の毛もカットしていて、一瞬、『誰だろう』って思ったほど。希子さんになりきってたみたいです(笑)」

── 「チョルギ、チョルギ」がスマッシュヒットしましたね。これを日本語で表現するとしたら?

レナ「『ハラハラ』。実は、そのまま直訳すると、19禁のエロティックな感じになるんですよ。で、他の日本語もあるんじゃないかって調べたら、『ハラハラ、ドキドキ』っていうのがあったので『ハラハラ』にしました」

── 「ドキドキ」を韓国語で言うと「ドゥグン、ドゥグン」じゃないですか?「チョルギ、チョルギ」と「ドゥグン、ドゥグン」はどう違うんですか?

ナイン「『チョルギ、チョルギ』は突然、心臓が破裂するくらいの大きな衝撃があって、『ドゥグン、ドゥグン』は好きな人に対して、可愛らしくドキドキする……そんなイメージです」
ダンビ「『チョルギ、チョルギ』には若干スリルな感じもあるんですよ」

── では、みなさんが最近、「チョルギ、チョルギ」って感じたことは?

ハミ「私は身長が高いんですが、寝ているときにさらに身長が高くなった感じがして、体の半分がベッドから落ちかけて。そのとき、びっくりしながら起きて、ハラハラしました」
ナイン「最近、よく幽霊をたくさん見ます。いつも違う女性の幽霊で、とっても怖いんです」

── 確かにスリリングな体験です。

ドゥリ「私も幽霊を見たとき。窓の隙間から女性の幽霊を見たとき、ハラハラしました」
ダンビ「『チョルギ、チョルギ』の活動を終えるグッバイ・ステージのとき、久しぶりにみんなで豚足を食べたんです。2か月ぶりだったので、本当に美味しくて、お肉も久しぶりだったので、ハラハラでした」
レナ「私は今回、こうして日本に来てライブをすることです」

── では、D.HOLICのDにそれぞれ、意味を込めるとしたら?

レナ「本当はD.HOLICのDはDearなんです。でも、個人的になら……」
全員「う~~ん」
関係者「僕ならDynamicって答えるな」
全員「お~~」
ドゥリ「それなら私はDelight」
ナイン「私は……」
関係者「Delicious?」
ナイン「違います~~Darlingです」
ハミ「私もDarling」
全員「お~~」
ダンビ「私は“動物園”(トンムルウォン)です」

── 9月にも再び来日し、初のショーケースを行います。今後、どんなお気持ちで日本で活動していきますか?

レナ「デビューの頃からやりたかった日本での活動がやっとできました。少しでも多くの方に、私たちの良さを知ってもらえるよう、がんばります」
ドゥリ「今後、ライブを積み重ねて、どんどん規模を大きくしていきたいです」

既に日本で、あるメーカーの広報モデルにも選ばれ、そのラッピングバスが300台配車されることになっている。こうして幸先の良いスタートを切った5人だったが、残念ながらナインが8月27日をもって脱退。今後、D.HOICがどう変化していくのかにも注目だ。

(文:きむ・たく)

来日イベント情報

D.HOLIC JAPAN First SHOW CASE
https://hot-korea.net/modules/cal/?event_id=0000006967
vol.1 9月4日(金)開場13:00 開演13:30
vol.2 9月5日(土)開場13:00 開演13:30
タワーレコード渋谷 CUTUP STUDIO