UKロックからドラマOSTまで South Clubのファンミは本格的コンサート

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元WINNERのナム・テヒョン率いるバンド、South Clubが来日ファンミーティングを開催。11月5日、東京・日本教育会館一ツ橋ホールで「South Club Tokyo Music Fan Meeting」と題し、たっぷりのライブでファンを喜ばせた。では、昼公演の模様をレポート!

7月に続き2度目の来日となったこの日。前回、紅一点メンバーだったキーボードのユニが抜け、今回は4ピースバンド(クング=ギター、ウィミョン=ベース、ウォニョン=ドラマー)での来日だ。

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幻想的なサウンドをバックにステージに現れたメンバーたち。オープニングの「Dirty House」ではテヒョンがマイクスタンドを手にロックンロールに演じ、彼がシャウトを決めれば、スモークが立ち上がる。そして、髪をかき上げる仕草にも黄色い悲鳴が上がる場内。続くブルージーな「I.D.S」を歌い終えると、「I Don’t Give A Shit」というフレーズのメロディのリフをバックにMCを交えていく。

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「皆さん、こんにちは。僕たちはSouth Clubです。5か月ぶりですよね。また会えて本当に嬉しいです。皆さんも? 僕たちSouth Clubは男子4人のバンドです」

その後、メンバー紹介をした後は「誰が一番イケメンですか?」なんてC調トークを挟みながら、「韓国でも1stコンサートをしますので、お楽しみに! 今日は盛り上がりましょう!」と気合一発。超ロングバージョンの「I.D.S」になった。

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オリジナル2曲を決めた後はカバー曲で沸かす番。フロム・マンチェスターのロックバンド、The 1975の「SEX」ではテヒョンが体をジャンプさせ、時に体を回転させながら歌い、マイクスタンド捌きも華麗にキメる。続いたのもUKロック。Kasabianの代表曲「L.S.F (Lost Souls Forever)」ではメンバーそれぞれのプレイに焦点を合わせて、テヒョンがその演奏に体を揺らしながらシャウトを重ねて、魅惑のロック空間を作り上げる。格好良さ満点のステージだが、フロアからは「可愛い」との声が飛び、それに「貴女も」と返す彼。マイクスタンドの高さの調整に手間取るのだが、そんな姿もまた可愛い。

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「僕は元々バラードの曲を歌っていたのですが、バンドを始めてからは叫びまくっています。でもシャウティングを覚えるのに、1年くらいかかりました。喉から血が出たし、今は喉が慣れてきたような気がします」
アイドルからバンドのボーカルに転身したことの苦労を明かす彼。度々、熱愛の噂も浮上し、コンサート直前にもソン・ダムビとの熱愛が取り沙汰された。

「最近、新たなスキャンダルがありましたが、僕もそうしたことには慣れています。そのスキャンダルが事実ではないことを知っていますか?」

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そうファンに伝えた後は「なんで僕だけ?」とぼやくのだが、ファンの「格好いいから」との声に「あぁ、そうか」と納得の様子。「僕はファンの皆さんとのスキャンダルを期待します!」と降ってわいた熱愛話をネタに沸かすのもサスガだ。

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そして「次の舞台はブルースがたくさんあります。僕たちの基になるジャンルの曲なので、もっと楽しめると思います」と話し、まずはオリジナルの「I got the blues」と「Believe U」を二連発。THE BEATLES の「Yer Blues」では客席に降りて、ファンとも積極的に交流し、THE DOORSの「The Spy」や「Rordhouse Blues」もカバー。

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後者ではマイクスタンドを脇に抱えアクティブなステージを披露し、渋さが光るブルージーなステージの後は、THE ROLLING STONESの「Satisfaction」で、会場をロックンロールな熱狂に包む。

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熱いライブの後はトーク・タイム。ファンの質問にメンバーが答え、プレゼントもあり、というスペシャル企画だ。

ウォニョンは「過去、女性に贈った、一番高価なプレゼントは?」との問いに「子犬」とアンサー。選ばれてステージに上ったファンは感激のあまり、泣きそうになったが、テヒョンが「泣かないで」と優しく寄り添い、ウォニョン愛用のドラムスティックがプレゼントされた。

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「自分が好きな服装」を聞かれたクングは「シンプルなジーパン」と答えるが、テヒョンは「サッカーのユニフォームをよく着てるよね」とコメント。そんな彼からは私用ニットがプレゼントされた。

「ライブでタイプの女性を見つけたことはありますか?」と聞かれたウィミョンは「まだ見つけたことはありませんが、多分、ここにいるかも」とファンを喜ばせ、ボードに乗る際に愛用していたキャップをプレゼント。
テヒョンはプライベート写真をプレゼントし、贅沢な時間になった。

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ハッピーな時間の後は再びライブへ。テヒョンはギターを手にし、オリジナルのブルース「Hug Me」を歌い、続けてOASISの「Champagne Supernova」を。そしてSouth Clubして活動して以来、初めて発表したソロ曲「Take Me Out」(ドラマ「ブラック」OST)もスペシャル披露。ここでバンドはお休みし、カラオケでの歌唱で、South Clubとは違った姿を見せる。

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その後もドラマ「20世紀少年少女」から「少年、少女」を歌うが、こちらはバンド編成で! 最新曲も惜しみなく歌い、「サッサと歌って、ご飯食べに行こうかな?」なんてツンなトークでもファンを笑わせ、本編ラストはギターを手にしたオリジナル曲「Liar」!  テヒョンがシャウトを決めれば、再び、スモークが立ち上がった。

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アンコールではタオルを投げながら舞台に姿を現したテヒョン。「日本の皆に会えて、気持ちが楽しいです。これからも、しょっちゅう会いましょう」と話し、THE BEATLESの「Don’t let me down」に続けて、オリジナル曲「NO」をアカペラで。淡いピンスポットを浴びながら美声を響かせた。

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そして飛行機の中でクングに相談して急遽セットリストに加えたという「雪の華」はVo & アコースティックギターのスペシャルバージョン。最後は再び「Hug Me」で締め、ファンミとは思えぬほど充実したコンサートになった。

(文:きむ・たく)

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