現在、ワールドツアーで世界を巡っている女性アイドルグループ、Dreamcatcherが、その日本公演「WELCOME TO THE DREAM WORLD” WORLD TOUR “東京”」を開催。7月14日、BLITZ赤坂で、メタル、ホラー、ビューティーと夏が似合う三大要素をギュギュッっと詰めて、ファンを沸かせた。では、昼公演をレポート!
今回のツアーは5月に発売したEP『悪夢・Escape the ERA』を引っ提げてのもの。ライブはもちろん、そのタイトル曲「YOU AND I」から幕開けだ。会場は彼女らのトレードマークとなる強烈なメタル・サウンドに揺れ、メンバーの華麗なスカーフさばき&ダミのマジカルなステッキ使いというマジカルな生パフォーマンスにファンは皆ビックリ。館内は一気にDreamcatcher色に染まった。
実はこの公演は本来5月に開催予定だったもの。投げキッスから始まった最初のMCでは二か月遅れとなったことを振り返りつつ、今日の意気込みを語った。
「延期になった分、本当にたくさん準備してきました。素敵な思い出を作るためにも、ホットなお昼を過ごしましょう!」(ダンス担当のスア)
「本当に本当に皆さんに会いたかったです。完全に特別な、忘れられない思い出を作れたらいいな!」(中国人メンバーのハンドン)
「会いたくて、死ぬかと思いました。最後まで一緒に楽しんでください」(メインボーカルのシヨン)
「皆さんと一緒に楽しい時間を過ごせたらいいな(ハートマーク&投げキッス)。この公演で特別なプレゼントを差し上げていきたいと思います」(リーダーのジユ)
「日本に来る度に感じる“日本ならでは”の感じが好きです。今日は皆さんも楽しんで帰ってもらえたらな!」(ユヒョン)
「ずっと待たせて、ごめんなさい! 今日のステージを頑張って、楽しい思い出を作りたいな!」(末っ子のガヒョン)
「(頑張って日本語を話すガヒョンの頭をナデナデした後に)一生懸命頑張るので、一緒に燃え尽きましょう!」(ラッパーのダミ)
そう挨拶した後は再びライブへ。メンバー全員が横一列に並んで歌う「Emotion」は、イメージをガラリと変えて、ロマンチック。イントロのスナップ音に合わせ、シヨンとジユが指をスナップさせるとエモーショナルな空間が広がった。そして90年代のK-POP界をリードした3人組、ソテジ・ワ・アイドゥルの「時代遺憾」をオリジナルアレンジでカバーし、再びアグレッシブに。ハンドンはハイキックをキメ、タイトなミクスチャーロックが会場をホットにしていく。熱くもクールなパフォーマンスだが、途中、ハンドンとユヒョンは仲良くハートマークを作ったり、格好良く決めたラストでもユヒョンが髪をキュートにかき上げたりと、可愛らしさを練り込むのもDreamcatcherオリジナルのスタイルだ。そしてジユは一度舞台から下がった後に、ステージに戻って、ハートマークをスペシャル・プレゼント。彼女に負けじと、メンバー全員がハートをプレゼントすれば、会場はラブリーな雰囲気に包まれる。そんなキュートな演出を挟んで演じるのは再度のアグレッシブ・チューン「FLY HIGH」! 会場はヒートアップしまくりだ!
ユニット・コーナーでは前回のライブ以上に個性際立つパフォーマンスでファンを驚かす。ジユとハンドンが演じるのはヒョナ&ヒョンスンという男女ユニットTrouble Makerが歌う同名曲。ハンドンがヒョナ、ジユがヒョンスン役を演じ、ハンドンがジユの顎の下に手を当てるなんてキュートな場面もあるが、ステージには終始、妖艶なエロスが充満。濃密なセクシーさでファンをクラクラさせる。
ユヒョンとガヒョンはテヨンの「I feat. Verbal Jint」をカバーし、二人はラップとボーカルを自在にスウィッチ。スアとダミはテミンの「MOVE」をセクシーにカバーし、シヨンはAlan Walkerの「FADED」をロック・テイストに大胆解釈。スタンドマイクでの熱唱から、終盤はハンドマイクに持ち替え、その後、マイクスタンドをなぎ倒す。さらには膝から崩れ落ちるようにし、感情のありったけを込めるパフォーマンスは火傷しそうなほどにアツい。そして、ラスト、暗転する中、両手を広げた彼女に、会場からは「シヨン~~」との掛け声が飛んだ。
トークタイムでもメンバーは手を抜くことなく、ユヒョンは東方神起の「明日は来るから」をアカペラでプチ披露。そして7人でじっくりと「Trust Me」を歌った後は、楽しさいっぱいに「Which a Star」を。全員が手を大きく叩いて会場を盛り上げ、ユヒョンはファンと目線を合わせるように屈みこみ、フロアに向けてOKサイン。メンバー全員が思い思いにリズムに合わせて体を揺らす中、スアとジユは向かい合ってダンスを演じ、ユヒョン&ダミ、ハンドン&ガヒョンは肩を組んで歌い、そこには自由な楽しさが弾けていた。
そして終盤は駆け抜けていくように、再び熱くハードに。「Lucky Strike」(原曲:Maroon5)では、「Hey」という掛け声で会場が一つになり、7人はヘッドバンギングで髪をワイルドに揺らす。そしてドラムンベースな「Sleep-walking」を演じた後は、愛嬌でファンにエネルギー注入! “赤いリンゴを一齧り”ポーズのスアを筆頭に、それぞれが個性溢れる愛嬌を演じれば、ファンの充電は完了し、最後までテンション・マックスで盛り上がる準備がOK! 疾走するメタル・サウンドとめくるめくダンスパフォーマンスで、彼女たちのイメージを決定づけたデビュー曲「Chase Me」を歌えば、フロアのボルテージは尚もアップ。歌い終えたジユは「この曲を歌うと痺れる、楽しくなる」と振り返り、スアと一緒にサムズアップでファンにアピールした。そして本編最後は疾走感をキープしたまま、「Good Night」を演じ、終盤ではハンドンとガヒョンがハグを見せ、楽しむように、ハードにパフォーマンス! ラストのオール投げキッスに、今度はファンが痺れる番だ。
そしてアンコールではファンへのラブソング「Full Moon」を歌い、両手で大きな〇を作って全員で満月を演出。ハッピーに幕締めし、ラストは全員で手を繋いで一礼しフィナーレ。ジユは最後まで投げキッスとハートマークをプレゼントしていた。また、終盤ではメンバーからこんなメッセージが!
「今日はとっても楽しい時間で幸せ! 会えてとても幸せ! 愛してるよ~」(スア)
「今まで以上に、より一層皆さんの情熱を感じることができました。今日も楽しかったです!」(ハンドン)
「今日の日本の天気はすごく暑いでしょ。でも、ここの方が熱かったです。本当に幸せです」(シヨン)
「皆さんのおかげで本当に面白かったです。ありがとうございます。インソムニア(Dreamcatcherのファン)のために様々な姿を見せていきたいです」(ジユ)
「今日も素敵な思い出をありがとうございます。これからも素敵な思い出をたくさん作りましょう」(ユヒョン)
「期待を裏切らないくらい楽しかったです。これからも日本に頻繁に来ますので、忘れないで、待っていて下さいね。愛してる(ハートマーク)」(ガヒョン)
「最後まで一緒に遊んでくれて、本当にありがとうございます。ずっと一緒にいよう! 愛してるよ(ハートマーク)」(ダミ)
ホラータッチのPVで魅せる7人は、この日もホラー調のビデオも取り入れ、その世界観をキープ。でも、ライブは楽しさに溢れ、熱気がハンパなかった。そして夜の部では年内の日本デビューもサプライズ発表。他のK-POPアイドルにはないDreamcatcherワールドがここ日本でも大きく花開くこと間違いなしだ!
(文:きむ・たく)