韓国ネチズンに流行っているという言葉を最近教えていただきました。
「갑이다(カビダ)」
そのまま訳すと「甲(=갑)だ(=이다)」ですが、意味は「(日本のネット用語的な意味に近い)神だ」になるらしい。
用例としては
「니가 갑이다」(お前が神だ=最高だ)
「진짜 갑이야!」(マジ神!=チョーヤベー!)
のような感じ。
ではなぜ「甲」が「神」なのかというと、こちらの説明がわかりやすいです。
つまり由来を簡単にまとめると以下のようなことでしょうか。
- とある野球ファンが応援プラカードで「神」を「申」と間違えた(ハングルだとどちらも表記・発音が「신(シン)」のため)
- とあるネチズンがDC Inside(日本の「2ちゃんねる」に近い巨大掲示板サイト)にてツッコミを入れるがさらに「申」を「甲」と間違えた
- 一同ウケて結果「갑이다」が「신조어(新造語)」として広まった
「神→申→甲」と、読みや見た目の間違いが重なり徐々に漢字がシンプルになる過程が興味深いですね。
これを応用すると、例えば2NE1の“내가제일잘나가”(I AM THE BEST)も“내가 제일 갑이야~♪”なんて言いかえられるのでしょうか。
ところで、「甲」は韓国でも日本と同じく契約書などで「甲は乙に対し~」のように使われるそうな。
なので、ただでさえ漢字語に苦労しているのに、このまま「甲」が「神」の意味で定着するとややこしいといった苦悩が、ある法学生のブログにてつづられています。
なにはともあれ、あくまでネットスラングとのことなので新大久保あたりで「갑이다~!」と叫んでもどのくらい伝わるのかはよくわかりません……。
[social-bio]