8人のメンバー中、4人がオーディション番組「プロデュース101」出身。さらに2人が番組発のユニット、I.O.Iとして活動したことから、昨年8月のデビューと同時に話題を集めたガールズグループ、Weki Mekiが5月13日(日)、初の単独来日公演「Weki Meki 1st Wonderful Moment in Japan」(会場:マイナビBLITZ赤坂)を開催した。では昼公演の部をレポート!
ドラムンベースタッチなオープニング映像に続き、幕開けにはトロピカルチューンの「Stay with me」を披露し、館内は一気に爽やかな雰囲気に。続く「Fantastic」でも、若さ弾ける&躍動感溢れるパフォーマンスを披露し、ルアは腕を振り回してフロアを盛り上げる。
「Let’s get crazy」との挨拶から始まった自己紹介タイムではそれぞれがキュートにグリーティング。リーダーのスヨンは左腕を大きく回しながら「皆、一緒に楽しみましょう~~」と煽り、フロアは序盤からアツアツだ。
トークタイムではまずスヨンが近況報告として、同じ事務所の男性グループ、アストロのムンビンとのデュエット曲「言語領域」をリリースしたことを伝え、クールな乙女=ドヨンが生歌披露をリクエスト。それに応えて、スヨンがアカペラを演じ、さすがの歌唱力で魅せる。
ドヨンはフラワーアレンジメントの教室に通っている事を明かし、司会者が「ドヨンさんはステージの花。アレンジメントの必要がない」と話すと、「OK、OK」と余裕の対応。高校に入学したばかりの進撃の末っ子、ルーシーは「体育祭に向けて頑張っている」と話し、かけっこで勝負したいと意欲を見せる。
ルアと、オーガニック大好きなセイはピラティスの教室に通っているそう。二人はステージ上でも仲良く手を繋ぎ、「二人一緒にやると相乗効果がある」と笑みを見せた。
ライブ前日は渋谷で過ごしたメンバーたち。そのオーラは隠しようがなく、司会者に「めちゃ目立ったでしょ?」とフラれると、スヨンが「はい!」と元気よくアンサー。30分並んで牛カツを食べたことや、プリクラを撮ったことを打ち明け、ドヨンは「日本のプリクラは目がすごく大きくなります!」と喜んだ。
彼女たちにとって今回が3度目の日本。日本語の勉強にも熱心な様子で、最近覚えた日本語を聞かれると、「イケメン」(スヨン)、「肉」(ルア)、「君の膵臓をたべたい」(リナ)と言葉の選び方にも独特のセンスが光る。
そんなトークの後は再びライブステージへ。この中盤では、怪我により十分なパフォーマンスが出来ない、マシュマロガールのエリーも大活躍。まずはファンへのスペシャルプレゼントとして中島美嘉の「桜色舞うころ」をカバーし、その後、「My World」を。しっとり系の2連発でファンのハートを温めた後は、ミドルテンポなリズミカルチューン「Neverland」を歌い、うっとりさせる。そしてラストのスタイリッシュチューン「Iron Boy」では再度ダンスパフォーマンスを演じ、ルーシーの末っ子らしからぬ艶のある表情も見どころだ。
ライブの後はお楽しみのゲームコーナー! ビートに合わせてひとりずつ踊り、二人目は一人目の踊りに自分の踊りをプラス、三人目は一人目と二人目の踊りに自分の踊りをプラスして、と、ドンドン踊りを繋げていく、題して“リレーダンス”がこの日のゲーム。個々の記憶力とチームワークの二つが問われる斬新企画で、スヨンが「チームワーク・サイコー」とサムズアップを見せれば、ゲームの始まりだ。
一回戦はスヨン→ドヨン→セイ→エリーで、エリーの番でアウト。二回戦は一回戦を教訓にエリーを前に配置し、スヨン→エリー→ルア→セイ→ドヨンと進むが、ドヨンでアウト。ここでメンバーから“練習”の提案が。そしてドヨンの記憶力に不安ありとの判断からか、練習回はドヨン→スヨン→エリー→ルア→セイと順番をチェンジするもののセイでアウト。そして三回戦ではルア→セイ→スヨン→エリー→ドヨン→リナと進むが、リナでアウト。最後は満を持しての、チームのマスコット、ユジョンからスタート。ユジョン→ルーシー→リナ→ドヨン→エリー→スヨン→セイ→ルアと鉄壁の布陣で臨むと、結果はぎりぎりセーフ!
メンバーも「完璧」と自信を見せたが、本当のお楽しみは罰ゲームにあり。ということで全員が罰ゲームの“ひょっこりはん”にチャレンジすることに。その恥かし気な笑顔がモニター画面にアップされると、会場からは大きな歓声と「可愛い~」との声が。ドヨンがウィンクをキメながら演じれば、その可愛らしさは5倍増となり、ルーシーは恥ずかしさのあまり、一度、舞台袖にエスケープ。もちろん、可愛らしさ満点の“ひょっこりはん”を演じたものの、本当に恥ずかしかったらしく、彼女はユジョンの後ろに隠れるようにし、照れ隠しがハイテンションとなり、ユジョンへチョークスリーパーをキメる、マサカの事態に。そしてユジョンはホラー調のローボイスで「ひょっこりはん」をキメ、可愛い笑顔とのギャップがたまらない。個性豊かな“ひょっこりはん”の盛り上がり度はハンパなく、この日のクライマックスの一つとなった。
ゲームの後は再び、パフォーマンスの時間。その前に、ユジョンが大好きな坂口健太郎の話題で嬉しさを爆発させ、いよいよキレッキレのダンスパフォーマンスコーナーへ。そしてデビュー曲の「I do not like your Girlfriend」と最新ヒット曲の「LaLaLa」を披露すれば、ダンス曲に参加できなかったエリーも「舞台袖で見ていて、本当に格好いいなと思いました」と大絶賛だ。
そしてメンバーは終盤、ファンに感謝の気持ちをこう伝えた。
ドヨン:オープニングから涙が流れそうになったのをグッとこらえて歌っていました。私たちのファンが日本にもいると分かり、感謝の気持で一杯です。本当に幸せ者だなぁと改めて感じました。また日本に是非来たいです! 皆さん、サイコー!
ルア:会う機会が少ないにもかかわらず、日本のファンの皆さんが大きな声援を送ってくださり、とても嬉しく思っています。私達の言葉を一つ一つ受け止めて下さって、本当に感動しました。私も、また来たいです!
セイ:本当に幸せな時間を過ごす事が出来ました。皆さんを愛していることを、皆さん、分かってくれていますよね?
リナ:皆さんがサビを一緒に歌ってくれて、力が漲ってきました。本当にありがとうございました。
ユジョン:皆さんは遠くから愛情と声援を送ってくれていますよね。これからも、いつまでも一緒にいましょうね! スーパースターになるまで、皆で一緒に頑張っていきたいです!
エリー:改めて、皆さんからたくさんの声援をいただいているのを実感しました。本当にありがとうございます。今日、本当に楽しかったです。
スヨン:今日は本当に幸せでした。これからも、Weki Mekiの活動を応援して下さい!
ルーシー:皆さんがペンライトを持っている姿を見て、グッときました。これからも日本に来て、皆さんと過ごす時間が持てればいいなぁと思います。(指ハートで)大好き~。
フィナーレには練習生時代からのテーマ曲「Pretty Boy」を歌い、途中からエリーも合流して、8人が一つになって、ファンへのラブソングをプレゼント。歌い終えた後も全員が名残惜しそうにし、最後はスヨンがサムズアップで「Weki Mekiのファンの皆さん、すごい!」とシャウト。それぞれの個性が光り、カラフルな印象を放つステージは、Weki Mekiらしさに溢れていた。
(文:きむ・たく)