2015年に韓国でデビューし、これまで5枚のミニアルバムを発表してきた男性10人組UP10TION。音楽とパフォーマンスでファンの気持ちをアップさせ、その視線を10人にアテンションさせる……そんな彼らは昨年6月に3rdミニアルバム『SPOTLIGHT』を引っ提げて来日して以来、作品を発表する度に日本でもプロモーションイベント、ショーケースを行っている。そして1月22日には5thミニアルバム『BUSRT』のショーケースを赤坂BLITZで開催。会場はHONEY10(UP10TIONのファン)でフルハウスとなった。
オープニングは『SPOTLIGHT』のタイトル曲「Attention」。「僕だけを見て、僕だけに集中して」と歌い、ファンの眼差しをステージに一気にアテンションさせるこの曲は幕開けにピッタリ。そしてポイントは10人という大所帯でダイナミックかつミュージカルのように演じるダンス!
左手の親指と人差し指をくっつけ瞳の形を作り、ファンのハートを引き付けるシグナル・ダンス、縦に並んだメンバーが次々に右回し蹴りを決めていく竜巻ダンス、ギターの当てぶりダンスなど、見どころテンコ盛りでファンの気分をアップさせていく。
自己紹介では得意技を繰り出し、セクシー担当のクンはセクシーな歌声でジョン・パクの「Thought Of You」を生歌カバー。ダンスリーダーのビトはファンヒが歌う「White Night」に合わせてダンスパフォーマンス。キラキラ担当の末っ子シャオは「Twinkle, Twinkle, Little Star」のメロディに合わせて、キラキラとダンス。
他のメンバーも「日本が本当に好きなコギョル」「シックに見えるけど(心が)温かいウシン」「班長と背が低い担当ジンフ」「イケメン、ソンユル」「ハスキーボイス担当のファンヒ」とキャッチフレーズを交え、「(クレヨンしんちゃん風に)おら、しんのすけだぞ」と前フリをしたギュジンは「UP10TIONのしんちゃん」と話しながら、眉毛ポーズ。「White Night」で「これは倒れる直前のジェンガ」とラップするウェイは「おっは~」と挨拶した後に「ジェンガ・マン」と自己紹介した。
その後「久しぶりのショーケースで気分がいい」(ジンフ)など、全員が嬉しさを露わにし、代表メンバーが愛嬌ポーズを奮発。コギョルは「僕はHONEY10がマジで好きです」と話してダブルの指ハート、ジンフは「イッパ~~い、愛してる」からのキラキラポーズ、ファンヒは満面の笑みで「会いたかったです~」と話し、ソンユルはポケットから指ハートをプレゼントした。
愛嬌でフロアをピンク色に染めた後は、『BUSRT』のタイトル曲「White Night」でハイライト。ウシンが「この曲は格好良い、可愛い、ヤバい、ヤバい。たくさん皆さんが楽しめる」と紹介するほどに熱いこの曲は、青春の愛がテーマの激情ソング。ベースミュージックに乗せたダンスパフォーマンスで、館内のボルテージはまたもアップ。
PV撮影時も苦労があったそうで、ジンフは「初雪が降って、寒い日でした。そんな中、水を使って撮ったので、もっともっと寒かったんですが、その分、とっても素敵な映像が撮れました」と振り返る。そしてダンスレクチャーでは手を使って数字の5、0、10を表現する“5.0.10ダンス”をそれぞれがアレンジして披露。ファンヒはジャケットを脱いでの可愛いバージョン、シャオはサランヘ・ポーズ付きの“もっと”可愛いバージョン、クンはセクシー・バージョン、ギュジン、ウェイの二人は可愛いコンビネーションで魅せた。
ダンスを決めた後はR&Bタッチの「Because」「Like nothing happened」を歌い歌唱力で魅せる。
そしてその後はファンに嬉しい「新春運だめし。貴方の願い事が叶っちゃうかも」コーナーへ。ファンの願いを書いたカードをメンバー自身が選び、それを叶えてくれるという夢のような企画だ。
クンは「付き合う? どうして君を好きになってしまったんだろう?」と耳元でささやくように甘ーく告白。動物の真似をリクエストされたビトはジャンプ付きでカエルの物真似をし、ソンユルは照れながらウサギの物真似。
コギョルは「Beautiful」を、ウシンは「Like nothing happened」を、ジンフは「I wish a miracle」を、シャオは「OASIS」をアカペラで熱唱。「女性グループのダンスを踊って」とリクエストされたフファンヒはSONAMOOのダンスを踊り、ギュジンは「本当に大好き、付き合って! オレは好きやで。大好き!」と愛の告白。「全力の変顔」をお願いされたウェイは何度もトライしながら見事達成し、フロアを沸かせた。
その後もハッピーチューンの「Beautiful」や、肩脱臼ダンスなど見どころ満載のデビュー曲「So Dangerous (JPN ver.)」を演じ、さらにはウェイがラップで会場をホットにしてフロアも「ウェ~~イ」と声を重ねる。そして本編最後にはスリリングな「Catch me!」を、アンコールでは「Stuck On You」を歌い、最後までハイテンションにパフォーマンス。また、ライブ中に3月の日本デビューと、5月のZeppツアーを発表し、メンバーそれぞれが今後についてこう語った。
ウェイ「これからも成長していきますので、見守って下さい」
ギュジン「初心を忘れずに、もっと頑張りますので、期待して下さい」
ソンユル「日本デビューの準備も頑張りますので、よろしくお願いします。そして、日本語の勉強を頑張って日本のテレビに出たいです」
ファンヒ「もっとたくさんのHONEY10に会いたいし、オリコンチャート1位になりたいです」
ウシン「僕と皆さんは他の国に住んでるし、コミュニケーションを取るのも難しいかもしれませんが、今日、確かに分かったことがあります。『大好きです』」
ビト「日本のデビュー曲を期待して下さい」
コギョル「僕たち直ぐ日本デビューしますから、ちょっと待っていて下さい。そして日本の音楽番組に出たいです」
ジンフ「僕たちが成長できるのは皆さんのおかげ。これからももっとたくさんの皆さんの前でショーケースや頑張っている姿をお見せします。そして今年はコンサートをやって、(チャートの)1位取りたいです」
すでに日本デビュー曲「ID(アイディー)」のプロモーションは開始された。2017年、UP10TIONは日本での活動を本格化させる。
(文:きむ・たく)
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