“K-POP界の爆風ヒップホップグループ”をキャッチフレーズに日本上陸したBIGFLO(ビッグフロ)が4月15日に日本デビューシングル「Delilah(JPN ver.)」をリリース。6月21~27日にかけ、そのプロモーションイベントを開催し、最終日にはMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで「BIGFLO First Anniversary Special Live」を行った。
今回のプロモーションのポイントは新メンバー、ギチョンのお披露目。ステージでの表現力が以前にも増して強まっている。
プロデューサーとして作編曲を担当するリーダーのジョンギュンはメンバーの選出にも関わってきた牽引役。ライブでは流暢な日本語で進行役と通訳を兼ね、その舵取りぶりは特筆に価する。また、BIGFLOの前には、TACHYON、N-TRAINという二つのチームを経験してきており、場数の豊富さが魅力。彼のキャリアの長さと経験値の高さがチームに安定感を与えている。「もし一億円あったら、僕たちだけのスタジオが欲しい」とチームを一番に考える点もリーダーらしい。
黒のサングラスを欠かず、自らを「サングラスマン」と紹介するユソンは「顔は完璧だから、身長を伸ばしたい」と語るメイン・ボーカル。末っ子ながらカリスマ性あるラップで攻めるハイトップはお喋り上手なムードメーカー。ピアノも演奏する「アイドル界のモーツァルト」だ。そして彼と共にラップを担当するジウクはブレイクダンサー出身。チームの振り付けを担当する。
「身長高めで、優しくて、人気No.1。格好良いビジュアル担当」というロンは「ファンのみんなをクラブに招待し、僕のDJで盛り上げたい」と語るパーフェクト・ガイ。変顔もイケる新メンバー、ギチョンは日本での活動歴があるため日本語トーク力も申し分なし。「女性に生まれていてもアイドルになっていた」と語る根っからのエンターテイナーだ。オリジナルメンバーとのチームワークも完璧で、リーダーは「デビューして1週間だけど、昔から一緒の仲間のように感じる」と語った。
本国デビュー1周年を記念したこの日のステージは、これまで発表してきた曲をほぼ網羅。「Delilah(JPN ver.)」ではギチョンがキーマンになるオープニングからスタートさせ、トリッキーな展開で5人組み時代との違いを見せつけた。今後、一層、レベルアップ&ショーアップしていくだろう──そんな期待を抱かせるライブだった。
(文:きむ・たく)