才能溢れる9人組、UNI.Tが遂に日本上陸!リクエストに即興で応える頼もしき貫禄

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KBSのオーディション番組「THE UNIT」から誕生した9人組ガールズグループ、UNI.Tが遂に日本へ。7月15日、赤坂BLITZで「UNI.T 1ST FAN MEETING “Beyond the Line” in JAPAN」(二回公演)を開催した。では、1部の模様をレポート!

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「THE UNIT」とは、アイドル歌手としてデビューしたものの、華やかな脚光を浴びずにいるタレント性溢れる歌手を発掘し、再始動(リブート)させようというプロジェクト・オーディション。それゆえ、メンバー全員にK-POP界での活動歴があり、ほとんどのメンバーが日本でのステージも経験済みだ。

UNIT

UNI.Tに選ばれたのは、ウィジン(SONAMOO)、イェビン(DIA)、エンシア(ソロ歌手)、ユンジョ(元HELLO VENUS)、ヒョンジュ(元APRIL)、ジウォン(元SPICA)、ウヒ(DAL SHABET)、ジエン(LABOUM)、スジ(REAL GIRLS PROJECT)の9人。彼女たちは、5月に、今まで超えられなかった境界線を越えよう、という意味を込めた1stEP『Line』をリリースしており、今回のイベントはそれを引っ提げてのものだ。

イベントは『Line』のタイトル曲にして、9人のデビュー曲「超えて(No More)」からスタート。足を怪我したユンジョは参加せず、8人でのパフォーマンスとなったが、濃密なレゲエ・チューンに会場は瞬時に大興奮となる。

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自己紹介では「キューティ・セクシー」(ヒョンジュ)、「セクシー・キュート・リーダー」(ウヒ)、「皆さんに幸せを与えるイェビン」(イェビン)、「大学芋が好きな末っ子」(スジ)とそれぞれがキャッチフレーズを添えて。

大学芋が好きな末っ子 スジ

大学芋が好きな末っ子 スジ

ユンジョが「皆と一緒にステージに立てず本当に残念ですが、次回の来日では健康な姿で頑張ります。それまで治療に専念したいと思いますので、応援宜しく御願いします」と話すと、エンシアが哀しみのポーズで残念がった。

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続くトークでは番組へ参加した動機や、番組で大変だったことがテーマに。

「SONAMOOの中ではダンスが上手いと思っていたけど、自分の実力を試したくって」(ウィジン)

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「DIAとは違う、新しい姿をお見せしたかったし、自分自身を試したいという気持ちもありました」(イェビン)

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「SPICAでの最後の活動が2016年末の日本でのファンミーティング。それ以降、活動できず、心残りだったので、もう一度歌手としてもっと頑張ってみたいなって」(ジウォン)

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「最初から選ばれると確信していました。でも、途中からは、選ばれるかどうかは関係なく、多くのものを得ることが出来る、辛いけど素敵な思い出になると思い参加していました」(ウヒ)

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「セルフプロデュースが本当に大変でした。歌、衣装、ステージの構成、それら全部を短期間に、自分たちで作っていかなくてはいけないんです」(エンシア)

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「4、5年ぶりにステージに立てて、痺れるほどに幸せでしたが、そこに至るまでが本当に大変でした」(ユンジョ)

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“初経験”をテーマにした、この日のスペシャルトークでは、ユンジョがまず「私は日本が初。魅力的。内緒で歩き回ってみたい」と笑いを誘う。そして「こんな大きなファンミーティングは初めて」と話すエンシアは、「UNI.Tになるまで自分自身がこんな人だとは思いませんでした」と会場を沸かせ、初めてリーダーを経験しているウヒは「リーダーはたくさんのことを学べるのがいい。私たちはメンバーが9人いるので、何事にもスケールが大きいグループです」とアピール。ヒョンジュは「『ユ・ヒヨルのスケッチブック』や『不朽の名曲』など、今まで出れなかった番組に初めて出演することが出来ました」と嬉しさを露わにする。

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さらに今後、経験したいことを尋ねられると、エンシアはテンション高めに「リアリティ番組の撮影」と、ジウォンは「旅行番組&コンサート」と答え、ジエンは「日本の芸能番組に出てみたい」とプラスし、更なる意欲を見せた。

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そしてお楽しみのゲームコーナーでメンバーはファンと一つになる。まずはUチーム(ユンジョ、ヒョンジュ、エンシア、ウヒ、スジ)とTチーム(ジエン、ジウォン、ウィジン、イェビン)の2チームに分かれ、ドキドキ度の高い「箱の中身は何でしょうゲーム」にトライ。一回戦のユンジョVSジエンはジエンが「スライム」とまさかの一発回答。

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ヒョンジュVSジウォンの二回戦はジウォンが「タワシ」でご名答。エンシアVSウィジンの三回戦はウィジンが勝利し、このゲームはTチームが圧勝だ!

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二つ目の「一列に並んで、ポーズを揃えましょうゲーム」は、与えられたお題にそれぞれが連想でポーズをキメ、全員が一緒だったらポイントゲットというもの。一回戦は「告白が成功した時の喜びのポーズ」というお題のUチームが、見事にバラバラなポーズで応えたのに対し、「体のある部分に激痛が走った時のポーズ」というお題のTチームが、腹痛を訴えるポーズで一致し、文句なしで後者の勝利に。二回戦は、「運命的な人に出会った瞬間」(Uチーム)対「振り返ったらお化けがいた時の怖いポーズ」(Tチーム)。Uチームはほぼ全員が胸に手を当てる中、スジだけが他の皆とズレを見せ、Tチームは全員が頭に手を当て、またもTチームが勝利。

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そして3回戦では、負け続きのUチームもこれに勝てば、大逆転できるというスペシャル・ルールが急遽発表され、俄然、頑張りを見せる。そして「めっちゃ早いランナーの走り方のポーズ」(Uチーム)対「プールでめっちゃ早い泳ぎ方のポーズ」(Tチーム)での勝負となるのだが、ここは互角の争いとなり、ドロー。

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結果、Tチームが勝利し、4人は自分の魅力をアピールできる権利をゲット。イェビンは両手人差し指をホッペに当てて愛嬌たっぷりに、ウィジンはパワフルなセクシーダンスで、ジエンはモデル・ウォーキンからの投げキッスで魅せ、ジウォンが愛嬌ポーズを見せると、ウヒが「最年長だけど、可愛らしい」とライバルを称賛。

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そしてゲームで楽しんだ後はメンバー全員で「思い出の時計」をしっとりと歌い上げて前半がフィニッシュ。たっぷりのお楽しみコーナーにファンも大満足だった。

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後半はユニットでのパフォーマンスからスタート! まずはウヒ、ジウォン、ユンジョ、ヒョンジュ、エンシアがYUIの「Good-bye days」をカバー。

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ウヒは「選曲にとても長い時間がかかった」と明かすが、「中学生の頃からこの歌が好きだった」というエンシアの提案で実現する運びに。

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ジエン、イェビン、ウィジン、スジは荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」を登美丘高校ダンス部バージョンでダンス・カバーし、アツくバブリーにダンシング。そのハードさは躍り終えたスジがへたり込むほどだった。

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そして2曲を演じた後はジウォンから大胆な提案が! 「次回の来日で聞きたい曲がありますか? 何でも歌いますよ」というオファーに、会場からはBIG MAMAの大傑作チューン「Break away」と中島美香の「雪の華」をリクエストする声が飛び、後者にはジウォンがその場でアカペラでのプチライブ。タレント性の豊富なメンバーが集まったチームなればこそ、のシーンだった。

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そしてファンのリクエストに応えた「星よ」を挟んで、本編最後では、ファイナルミッション曲「You & I (私が言いたい言葉は)」をUNI.Tバージョンで。ポップな雰囲気で最後まで盛り上げ、ユンジョとウィジンは手を合わせてノリノリに。

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アンコールの「TING」でも二人がハグし、ラストはハッピーなダンスパフォーマンスを演じる8人にユンジョが駆け寄り、全員で一つになり、ラブリーな幕締めとなった。

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終盤ではそれぞれが今日の日を幸せと話し、エンシアは「本当に嬉しいで~~す(ジャンプ、ジャンプ)。カムバックして、次回も是非、日本に戻ってきたいと思います」とどこまでもハイテンションで会場を明るくする。そしてスジは「また日本に来れると信じて、楽しく笑いながら過ごしていきたいなと思います」と、ユンジョは「言葉が通じなくても、ファンの皆さんは目を見るだけで、分かりますよね。私は皆さんの目を見るだけで全て理解できますよ。これからも皆さんにお会いできますので、楽しみに待っていて下さい」と話し、“これから”を楽しみにさせるのだった。

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現状、UNI.Tの活動期間はデビューから13か月間。だから、来日のチャンスはまだまだある。日本でのステージ経験がないエンシアが実は一番日本語がペラペラだったという事実にビックリしたこの日。UNI.Tはきっとこれからも私たちを驚かせれてくれるはずだ!

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(文:きむ・たく)