「ファンのみなさんは家族」CoCoSoRi 初のファンミーティング&ライブ

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2月10日(土)よりニューアルバム『Mi Amor』リリースイベントを開催してきたCoCoSoRi(ココソリ)が、待望の初ファンミーティング「CoCoSoRi 1st Fanmeeting&Live」を2月12日(月) 池袋 Space emoにて開催。記者はその昼公演を訪れた。

今回の日本活動はファーストシングル『いとしのマーメイド』をリリースした2016年8月以来となり、超満員となった前日HMVエソラ池袋でのイベントに続き、2人を待ちわびて来たファンたちで会場は満員。
開始前からCoCoSoRiのBGMが流れるだけで大きな掛け声が飛ぶ熱気の中、まずはMCのYumi氏が登場し2人を呼び入れた。

オープニングはニューアルバムのタイトル曲“Mi Amor”――。
情熱的なラテンのリズムに合わせ、純白のブラウスに真っ赤なショートパンツスタイルで登場した2人がセクシーにパフォーマンス。

写真提供:IMX

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なお、マカオで撮影された本曲のミュージックビデオは、米国のクラウドファンディングサービス「Kickstarter」を通じた支援により制作された。

世界各国のファンの中でも、特に日本からの支援が最も多かったといい、今回公演でも赤のペンライトが客席を埋めた様子に、ココも「わーお、フルハウス!」とびっくり。

「普段緊張した際は飲んでいる漢方があるのですが、今日は飲んでいないので心臓が飛び出そうです」(ココ)と緊張を隠せない2人だったが、今回のリリースイベントをふりかえるとソリは「久しぶりに、家族に会った感じです」と安心した表情を見せた。

また「日本らしいもの食べましたか?」との質問にソリは、「ココちゃんと『大戸屋』に行き、ココちゃんがおごってくれました(笑) 私が一番好きなのはかつ丼とうどんセット。ココちゃんはまぐろと冷たいそばのセット」と詳細に解説する余裕も。

話題は変わり、ソリが挑戦し7位の好成績をおさめたサバイバル番組「MIX NINE」での結果をYumi氏が祝福すると、会場中からも「おめでとうー!」と割れんばかりの拍手。

写真提供:IMX

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それを受けたソリは、「『MIX NINE』の単語を聞くだけで心臓が出そうです。短い時間の中で曲を覚えて振りも作って……そしてみんなでやりながらも個人の勝負なので、参加するみんなで『残忍だ』と話すことも。そこにいると、自分が小さい人間に思えてしまいました」と複雑な心中を吐露。「そんな中、視聴者のみなさんの投票もあるので、みなさんの応援が宝物だと思いました!」と、期間中を支えたファンへの感謝を力強く添えた。

続いてYumi氏は「ハリウッドスターにインタビューするのは緊張しませんか?」とココに質問。TVレポーターとしても活躍するココは、「みなさんとてもやさしいのでリラックスできます。英語で話すのでまるで友達のようです」と返答。
とりわけコリン・ファースへのインタビューについて「とてもやさしくて親切でした。実際会ってもイケメンです」と話すと、Yumi氏はうらやましさを爆発させた。

また、Youtubeチャンネル「Rilaccoco」についてはココは、「日記を見返したときにいろんな思い出が詰まっていることを感じ、アイドルとして活動する中でのできごとをまとめたいと思いました。それがCoCoSoRiのPRになったり、海外のファンもできたり」と、そのきっかけと手ごたえを語った。

再び歌のコーナー、日本での初シングル“いとしのマーメイド”へ。
2人が座ったポーズからスタートするこの曲では、ソリは必ず「後ろの方、見えなくてごめんなさい」とフォロー。常にファンを気づかうソリらしさが垣間見える。

続くココのソロステージは未発表曲“だからそうなんだ”――。
「ソリさんが『アイドルマスター.KR』のドラマ撮影をしているときに、知り合いの作曲家の方と一緒に作った曲」という落ち着いたバラード。そのままダンスタイムに移ると、ココは愛嬌をふりまきながら、力強いパフォーマンスを見せた。

写真提供:IMX

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舞台は暗転、ステージ中央ににスタンドマイクが用意されるとソリの登場。MIX NINEオーディションで歌った“잘했다 말해주고 싶어(よくできたと言ってあげたい)”だ。

「(『アイドルマスター.KR』でも共演した)ヨンジュの妹のジョンジュが、オーディションを受けるかわかる前に、私がつらいときの気持ちを聴きながら作ってくれました。そういう自分の話をすることがないので、ヤン社長の前では思わず涙が出てしまいました」と当時を振り返るソリ。

写真提供:IMX

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やってもダメで 口ばっかりで やめてしまいたい
違う本当は もっとがんばりたい だからくやしい
鏡に写ってる 私の顔 まだなにも変わってない
だけどなぜか 今日よくやったねって 言ってあげたい

感極まり、歌いだしから涙声となったソリだが、歌詞の一部を日本語に変え思いのたけを表現すると、客席にも涙をぬぐうファンの姿も。
ソリは泣いてしまったことを謝りながらも「2部は完璧に歌いますので2部も来てください!」と笑いを誘った。続くソロステージは、同じくMIX NINEで披露したダンスパフォーマンス。側転などダイナミックなムーブも取り入れ、歌にダンスに幅の広さを見せた。

衣装をチェンジし再登場すると「ココソリの真実を暴け」のコーナーへ。
ウソをついていたら、収録曲“静電気”のように「チリチリ」と電気の発生するウソ発見器を用いて、ファンからの質問に2人が答えるというものだ。

── 本当の姉妹のように仲の良い2人ですが、けんかをすることはありますか?ケンカしたときの仲直りの方法は?

ココ「私がこうやって愛嬌をするとお姉さんが許してくれるんです」と、ソリをバックハグして持ち上げてみせた。

── お互いに好きなところを教えてください

ココ「お姉さんはすごく女性ぽく見えますが、気さくでおじさんのようです。そういうところに惚れてしまいます」

ソリ「ココちゃんは私と違って愛嬌たっぷりでかわいいんです。年は1つしか違わないんですが『お姉ちゃんお姉ちゃん』と妹になりたがるんです」

── お互いの「ちょっとどうなの?」というところはありますか?

ソリ「一緒にいすぎて、わからなくなってきてるかも」
ココ「おかしいところも一緒になってきてるかもしれません」

── 日本語で好きな言葉を教えてください

ココ「『お姉さん買ってください』です」
ソリ「私ココちゃんといると本当に疲れます(笑) 私は『どうも』ですね。クールな感じがしますが、ただいつ言えばいいかわからないですね。日本人じゃないのに日本人ぶるのが恥ずかしいというか」

── 日本に来て一番おどろいたことは?

ソリ「高校生のときに、生徒と先生が少し友だちのようでびっくりしました」
ココ「食事のときにスプーンがないのが驚きました」

── 韓国と日本でのアイドル活動に違いはありますか?

ソリ「日本でたくさん活動はしていないですが、韓国より日本の方が近い感じがします。日本のみなさんは優しいですね」
ココ「韓国では、ファンと一緒に接したイベントをしたことがないですね。日本のみなさんとは家族のような感じです。1年半会えなかったのに、みなさんの愛が変わらないことに感動しています」

本音に迫った大盛り上がりの質問コーナーに続いては、再びココのソロ。昨年5月に発表したココ初のソロシングル“Wishy Washy(오락가락해)”をキュートに歌った。

軽快なテンポに合わせ息の合ったダンスでも人気の“絶猫”に続いては、CoCoSoRiの原点と言えるピンク・レディーの“UFO”だ。2016年1月の初インタビューでも2人はピンク・レディーをロールモデルと語っており、歌もダンスも完璧なパフォーマンスを見せ、イントロ「UFO!」の掛け声は客席も見事に息をそろえていた。

いよいよ公演も終盤。MCのYumi氏から2人へ最後の質問が飛ぶ。

── 今後はどんな活動を予定していますか?

ソリ「今の日本でのリリースイベントを終えて、明日帰ります。韓国は旧正月なので、1週間ほど休む予定です。その時期は有名な歌手がたくさん出る番組があるので、もっと有名になって出たいです」

── 最後にみなさんへのメッセージ

ココ「こんなにたくさんの方が来てくれるとは思わなかったです。長いこと会っていないにも関わらず、私たちをずっと覚えて応援してくれて本当にありがとうございます。これからもっと進化した姿で帰ってきますので、また絶対に会いましょう!」

ソリ「はじめてのファンミーティングでしたが、R.G.Pで日本に来たときも『ココソリはいつ来ますか?』と聞いていただけて、Kickstarterを通じたMVを制作できたり、今回のイベントもみなさんと一緒に作ったものだと思っています」

ラストはデビュー曲“Dark Circle”から、今回リリースイベントでも大いに盛り上げた“Static Electricity(静電気)”、そしてアンコールに応えては再び“Mi Amor”で会場の興奮も最高潮へ。

ソリ「CoCoSoRiでのアンコールは初めてでした。もっとアンコールの声を聴きたくて、出てくるのが遅くてごめんなさい。“Mi Amor”は良い曲ですが、ずっと高い声が続くので本当に疲れます(笑) みなさんのおかげで、初めてのイベントを終えることができました。本当にありがとうございます!」

写真提供:IMX

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こうして締めくくられた、初のファンミーティング昼公演。まさに今の2人だからこそできる全力のステージだった。ココとソリがそれぞれのフィールドを模索しながら全力で進む2人、ぜひ今後のますますの活躍と、また近い来日公演を期待したい。