韓国の男性5人組、大国男児が今年初の来日ライブ「Daikokudanji Spring Live 2017 ~Song for You~」を開催。3月10日、新宿LOFTで昼夜2公演を行った。
大国男児の日本デビューは2011年4月のこと。それに先駆けた2010年、彼らは同じ会場で「LIVE & HUG」と題したイベントを行い、デビューに向け弾みをつけていた。つまり、新宿LOFTは思い出の地であると共に、5人の聖なる原点。アーティスト、ファンの双方にとって思いもひとしおだ。
ライブは、横一列になって可愛らしく演じる「Love song for you」からスタート!
サビではメンバーからカラムに「王子様」と声が飛んで、いいムード。続く「beautiful day」もラブリーな歌で、ホワイトデー直前というタイミングを意識した序盤は甘~い滑り出しを見せる。それぞれがソロ活動に励んでいたため、インジュンは「5人でライブをするのがすごく久々に感じるくらい」と話し、ヒョンミンも「僕も久しぶりに見るメンバーです(久しぶりに5人が揃うのを見ます)」とにっこり。だが、甘美なハーモニーに揺らぎはない。
そして「ここはデビュー前に立っていた会場。ハグ会をやった記憶もあるし、いろんな思い出がある」(インジュン)と懐かしんだ後は、ヒョンミンが「ホワイトデーは貴女達(ファン)が彼女に見える」と話して、彼女ソングな「Girl friend」へ。ダンサブルな「We are together」では、「タガッチ(皆一緒に)」との掛け声に、フロアも「Step by step」と声を揃え、場内は外の寒さに負けぬほど気温が上昇。また、誰しもが懐かしさを覚える「Love Power」ではヒョンミンがあまりの熱さにTシャツ姿にチェンジし、初デートのラブラブな気分を歌う「24 X 7」はラップ調に展開。前半はスウィート&ホットな構成で魅了した。
中盤はソロ&ユニット・コーナーだ。
ミカはAdeleの「HELLO」を熱唱し、カラムとインジュンにバトンタッチ。二人は尊敬する男性歌手CRUSH の「Don’t Forget feat テヨン(少女時代)」をカバー。ジェイは「久しぶりに会うからこそ、みんなに力をあげたかった」という気持ちから、「子供のころからずっとやりたかった」という楽器演奏にトライ。
すると、ヒョンミンがジェイの緊張を解くかのように、ピアノ試し弾きで会場を和ませ、そこからジェイの本番へ。ゼロの状態からわずか2カ月で習得した、というのが信じられないほど華麗なタッチに、ファンは皆うっとりになる。こうして、それぞれが個人技でもキッチリ魅せた後は後半戦のスタートだ!
右膝に赤のバンダナを巻いてヴィヴィッドな姿でステージに立った5人。再び一つになった彼らは1年前にリリースした日本盤シングルから2曲を演じていく。それは、アッパーチューンの「Oh My Girl!」と、しんみり系な「Who are you?」! その後、彼らはまたも雰囲気を一転させて、3月という別れと新たな出会いの季節にぴったりな「Jumping」へ。大国男児流“桜ソング”は疾走感に溢れて、とってもポジティブ。勇ましさと楽しさが融合した「本気Magic」で会場をもっとヒートアップさせていく。
こうしてホットになった会場に向け、畳みかけるようにエクスクルーシヴなカバー曲が放たれる。デビュー前から好きだったというWestlifeの「My Love」はスペシャル感マックスな初披露ソングで、GReeeeNの「キセキ」は「これからもファンと二人三脚で歩いて行こう」というメッセージを込めるかのよう。その後、ダブステップなサウンドやダイナミックなムーヴが光る「Rilla Go!」を演じ、本編最後には日本デビュー曲のクリーミーソング「Love parade」を。アンコールでは3月27日にリリースする、(韓国では)2年ぶりの新曲をお披露目し、「リリース前に日本のファンにお聞かせすべき」というメンバーの想いにファンは皆感激! しかも、カラムが「今までの中で一番レベルが高い」と話すほどのクオリティの高さに、大ヒット間違いなし!
インジュン出演の「獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ」は4月から日本でも放映され、ジェイはKBSドラマで主役が決定したという。ソロ活動が多忙なメンバーだが、5人が一つになったステージはやっぱり楽しい。ラッキー7なデビュー7周年を迎え、今年は歌で活躍するメンバーたちをもっと見れそうだ。
(文:きむ・たく)