豪華ラインアップでK-POPの今を伝えた「KCON 2016 Japan × M COUNTDOWN」

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2012年にアメリカでスタートしたKCONはコンベンション型韓国カルチャー・フェスティバル。今年、日本で二度目となった「KCON 2016 Japan」が4月9、10日に千葉・幕張メッセで開催された。また、両日夜に行われた「M COUTDOWN」(Mnetのチャートショー)とのコラボステージ「KCON 2016 Japan × M COUNTDOWN」がイベントの目玉になり、客席はK-POPファンで超満員。特に10日はプロデューサーのパク・チニョン率いるJYPエンターテインメント所属のアーティストが主軸となって、個性豊かな面々が勢ぞろい。K-POPを牽引する豪華アーティストがファンを熱狂させた。

そしてライブ前にリハーサルを終えたアーティストがレッドカーペットに登場し、ファンとの交流を楽しんだ。ここではそこでの様子も交えながら10日の模様をレポート!

(C)CJ E&M Corporation, all rights reserved

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本編開催前には「プレショー」と題し、4組のアーティストが登場。客電が灯ったままという状況をはねのけ、しっかりとそれぞれの音楽性を伝えた。

トップバッターはレッドカーペットの司会者から「照明要らずの衣装」と紹介されたほどにキラキラな装いで登場したTRITOPS*。ヘッドバンドをお洒落に決めたユジュンは「レッドカーペットを歩いたことで、幼い時からの夢が叶った」と喜び、4人はその喜びを胸に、しっとりと「会いたい(JP Ver)」を歌いあげた。

続いたBILY ACOUSTIEはCJ文化財団がサポートするインディーズ・シンガーソングライター。「アーティストが好きなアーティスト」と評判だが、彼の感性的な音楽はざわつきのある館内とミスマッチだったかも。次回は是非、落ち着きのある空間で楽しみたいーーそう思わせるステージだった。

「プレショー」の紅一点はBEASTや4MINUTEの妹分、CLC。その名は“クリスタル・クリアー”を意味し、4月13日に日本デビューを果たした。この日はデビュー直前のステージとなったが、メンバーは「思ったよりファンが多くてビックリ」と語るほどにフロアの反応は上々。日本デビュー曲「High Heels」を歌い、デビューへ弾みをつけた。

「プレショー」のトリを飾ったCODE-Vは2012年に日本メジャーデビューを果たした男性ボーカル・グループ。昨年末には入隊していたメンバー、ナロとサンウがカムバックし、4人組としてパワーアップした。4人体制では初の大舞台となったこの日、彼らは3月末に発表したカバーアルバムからMr.Childrenの「しるし」をチョイスし、CODE-V流にカバー。プレショーをきっちり締め、本編へバトンタッチしていた。

「プレショー」の後はいよいよ「KCON2016」のメインイベント「KCON 2016 Japan×M COUNTDOWN」がスタート! 元KARAのスンヨンと、超新星のユナクによる進行のもとライブが進められた。

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トップは日本初登場で、この日、最も注目度が高かったと言っても過言ではない女性9人組TWICE(JYPエンターテイメント所属)。韓日台のメンバーからなる国際派チームだ。

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レッドカーペットでは「デビュー前にもかかわらず、応援してくれてありがとうございます。今回、こういう機会を頂けて、うれしいいです」と丁寧に挨拶した彼女たちだが、同時に、溌剌とした面も持ち、「ヨガのポーズ」「ハイファッションのポーズ」(出されたあるミッションを遂行できなかったことによる罰ゲーム)を明るく笑顔でこなしていた。

ハイファッションポーズ

ハイファッションポーズ

ステージのMCでは日本人メンバーがリードしつつ、パフォーマンスでは全員がひとつになってキュートさを炸裂させて、会場を超ホットに。デビュー曲にして、この日のオープニング曲「Like OOH-AHH」で早くも銀のテープが発射され、熱気ムンムンとなった。

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その熱気を更に熱くさせたのは男性アイドルのKangNam。昨年はKCONの広報大使を務めたが、レッドカーペットでは「広報大使を1回やってクビになり、ビックリした」と笑わせ、シャベリも絶好調!

KCON 2016 Japan_KangNam (2)

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 “韓国芸能界で最も旬な日本人”な彼の本名は滑川康男で、客席から飛ぶ「ヤスオ」コールに本人も嬉しそう表情を見せる。甘いポップチューン「CHOCOLATE」を歌って会場をキュンとさせた後は「ソリジロ~(叫べ~)」と雄叫びをあげて煽り、5月25日発売予定の日本デビュー曲「Ready to fly(日本語Ver)」を先行お披露目。茅ヶ崎と大手町で撮ったPVもお楽しみに!

KCON 2016 Japan_KangNam (8)

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TWICE同様、初来日となったDAY6はJYPエンターテイメント初の男性ロックバンド。

KCON 2016 Japan_DAY6 (2)

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リーダーのソンジンはレッドカーペットで「僕たちはモダンロックバンド。他のバンドとの違いは全員がボーカルをとれること」と自己紹介し、ライブでは「僕たちの演奏と歌で、温かい気持ちになってもらえたら、うれしい」と2曲を披露した。

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 新鋭バンドからスペシャルステージへの橋渡しをしたのはベテラン・アイドル2PMのウヨンとテギョン。2人が「次は女性から見ても憧れる女性のステージ」と紹介すると、TWICEのダンスパフォーマンスをイントロに、AOAのラッパー、ジミンのソロ・ステージがスタート!

KCON 2016 Japan_ジミン(AOA) (2)

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 チームでのパフォーマンスとは違ったカリスマ性溢れるライブを演じた後は、初来日の女性ラッパーHeizeが合流し、贅沢なコラボにシフト。

KCON 2016 Japan_ジミン(AOA)&Heize (4)

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その後、Heizeが4月14日に発表した新曲「戻って来ないで」を先行披露した。
レッドカーペットでは「日本での初舞台のために、日本語も学習してきました」と話し、新人らしい初々しさが光っていたHeize。「戻って来ないで」ではジャジーでエレガントなトラックに乗せてラップ&ボーカルの巧みな両刀使いを見せ、今後の一層の活躍を期待させた。

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 後半は中堅からベテランが続く。まずは2012年に日本デビューを果たしたBOYFRIEND。

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一度は日本から撤退したが、現在、日本の所属事務所を新たにし、活動を再開。レッドカーペットでは「日本での第二幕がスタートしたところ」と紹介され、彼らも「今後、日本で活動します」と再出発を宣言した。

KCON 2016 Japan_BOYFRIEND (8)

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そんな彼らは3曲を歌い、ラストは原点に立ち返るように日本デビュー曲「Be my shine(日本語ver)」をセレクト。場内はひとつになって同じ振りを演じ、セカンド・ステージへの幸先の良いスタートとなった。

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「会場の雰囲気も最高潮になってきましたね」というスンヨンのMCに続いたのはベテランのチョンジン。

KCON 2016 Japan チョンジン(SHINHWA) (2)

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レッドカーペットでは草間彌生もビックリのドット柄のスーツで挨拶したが、本番ではチェック柄にチェンジ。キレキレのダンスと落ちつきを払った大人の余裕が両立したステージは芸歴の長さを感じさせ、“さすが”だった。

KCON 2016 Japan チョンジン(SHINHWA) (7)

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昨年日本デビューのヒップホップ・アイドルBlock Bも新曲の二連発でファンを喜ばせた。

KCON 2016 Japan_Block B  (6)

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まずは3月末に発表した「A Few Years Later」を歌い、続けて、翌日発売のミニ・アルバム『Blooming Period』からタイトル曲「TOY」を韓国に先駆け初披露。今までのような尖がりは抑え気味にし、かつ格好良さ満点のこの曲は彼らの新しい面を引き出すことに成功していた。

KCON 2016 Japan_Block B  (9)

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そしてテッパン曲の「HER」と「Very Good」は日本語バージョンで。「Very Good」ではラッパーのピオが客席に降りて「ミツバチ群がれ ウェーン、ウェーン」とシャウトし、彼らの熱きパフォーマンスに幕張の現場はメラメラと燃えていた。

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ラストは名実ともにK-POP界を代表する6人組み、2PMの登場だ。

KCON 2016 Japan_2PM (1)

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「今日は(同じJYPエンターテインメント所属の)TWICE、DAY6と来ました。後輩たちと一緒にやることができてうれしい」と後輩を立てつつ、兄貴分としての貫録を見せた彼ら。

KCON 2016 Japan_2PM (11)

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盛り上げ方も半端なく、Jun.Kが「もっとクレイジーになろう」と呼びかけて歌った「GO CRAZY」で館内は熱狂の渦に。そしてラストの「Hands up」はTWICEとのコラボで演じ、会場の興奮はマックス。春に相応しい桜吹雪の舞う中、演じられた夢の共演は圧巻だった。

KCON 2016 Japam_2PM,TWICE (1)

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年々、規模が拡大し、内容もグレードアップしているKCONは世界規模で韓流をリードしている。KCONのメインプログラムでもあるこのライブは、お祭り感と高いエンターテインメント性を兼ね備えた素敵な公演だった。

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(文 : きむ・たく)

Mnet Japan 『KCON 2016 Japan × M COUNTDOWN』 放送情報

本放送:(字幕なし) 4月14日(木)午後6:00-
再放送:(字幕なし) 4月16日(土)午後6:00-
(字幕あり) 4月17日(日)深夜11:15-、4月19日(火)午前11:00-
5/1(日)10:00~12:00、5/9(月)25:00~27:00
詳細ページ:http://jp.mnet.com/program/main.m?program_id=1648