K-POPカバーダンスに新たな理想郷「けーとぴあ vol.1」レポート

新感覚のK-POPカバーダンスイベント「けーとぴあ vol.1」が10月26日(土)に開催された。このイベントが既存のイベントと一線を画するのは、毎回設定されるテーマがあるという点であろう。
初回のテーマは「デビュー曲特集」である。比較的タイムリーな楽曲をカバーすることが多い中で、今となってはなかなか見る機会のないカバーダンスも見られる楽しみがある。こうした風変わりなアイデアは、主催者がカバーダンスの第一線で活動しているUMAIBOWのリーダーだからこそ生まれたのかもしれない。

会場となったK-stage O!へ足へ運ぶと、DJ teraがデビュー曲のみでDJタイムを作り上げており、その気概に驚かされた。VJにはDREAM ON!をはじめ、さまざまなイベントで活躍をするzaqiが参加していた。

決して大規模なイベントではないが、出演陣が豪華であるのもこのイベントの魅力ではないだろうか。その証明として、関西の東方神起カバーで有名なmitsuru-326-が「Hug」でイベントのトップバッターを務め上げる。イスに腰掛けながらゆったりとスナッピング、そして爽やかに踊りあげる。

その対極ともいえる奇抜さが刺激的なBlock.B「Freeze」カバーのガラガラ蛇。7人のイケメンナムジャによるキレのあるダンスがBlock.Bらしい硬質な世界観を表現しており、女性客から歓声を引き出していた。

驚嘆の声を引き出したのは、セカンドブロックで2NE1「Fire」を披露したjokerである。スクリーンに流れる人気歌謡でのデビューステージソロパフォーマンスとのシンクロダンスは見事で、それだけでなく自慢の生歌も聴かせる堂々としたステージであった。

サードブロックでは4C crewが4minute「Hot Issue」を披露した。4C時代には踊ることが叶わなかったという同曲は、新メンバーを迎えけーとぴあという舞台で日の目を見ることに。楽曲とグループのエネルギッシュさの調和が心地よいだけでなく、さすがの安定感があるステージングであった。

MCでは、当日の進行を務めていたnobu(4C元メンバー)やizumi(BBB☆として4Cと共演)と4C crewのリーダーKyonAが並ぶ姿に、いま数々のカバーダンスイベントが生まれたのはこうした人たちの尽力があったからなのだろうと改めて感じた。

迎えたラストブロック、めったにイベント出演をしないk(x)を引っ張り出してしまうけーとぴあには脱帽。久々のステージでありながらf(x)「LA chA TA」カバーを披露、職人的ともいえる完成度で絶対的な存在感を示した。
イベントを締める大役を任されたSPEXOは、EXO「MAMA」をこの日一番の大所帯となる12人のフルメンバーでパフォーマンス。気迫に満ちながらも、正確に繰り出される振りには本人のらしさが感じられる圧巻のひと時であった。

こうして「けーとぴあ vol.1」は幕を閉じた。「K-POP+utopia」の造語からなるイベント名であるが、まだほんの一部を垣間見せただけであろう。きっとこの理想郷には、まだ見たことのない景色があるにちがいない。

(文:世界のご子息 マックン / 写真:編集部)

出演者

mitsuru-326-, Athena., 韓国食堂, ガラガラ蛇, M4STACK, Re:BLOSSOM, Annyeong★school, joker, Coen sisters, 4C crew, 鮎鶴(アユ26), A girls, N☆SECRETERZ, k(x), BATS, M:name, NPSD, SPEXO

フォトブック

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