「自分たちから世界に出なければ」怒涛の47公演ジャパンツアー WALKING AFTER U インタビュー

WALKING AFTER U JAPAN TOUR 2014~2015」と題し、2014年12月から今年3月にかけ怒涛の47公演を敢行した韓国の新人ガールズバンド WALKING AFTER U。
その彼女たちに、ツアーファイナルを目前にした3月のある日、新大久保のkara no kuniで話を聞いた。

WALKING AFTER U

2013年6月に韓国・ソウルで開催された「GIRLS ROCK FESTIVAL Vol.6」でジョイントライヴを行ったRubber DuckieとSwingzが合体して誕生したガールズハードロックバンド。

平均年齢22.7歳の若さながら、韓国のみならず日本を初めとするアジア諸国やヨーロッパも視野を入れた活動を展開している。

2014年9月にデビューアルバム『Unleash…』をリリースすると、10月初旬には早くも初来日ツアーを敢行。日本産スラッシュメタルバンドの重鎮SURVIVEを初めとする ジャパニーズメタルバンドの猛者達にも引けを取らない気迫のライヴパフォーマンスを披露。東京・名古屋・福岡の3都市で5公演を行って玄人筋を唸らせると、台湾に乗り込んで4公演を行った。

キュートなルックスからは想像も出来ない確かな技術と抜群のドライヴ感、エモーショナルなロックサウンドで観客をグイグイ引っ張る演奏は“韓国最強ガールズバンド”の名にふさわしい。

写真左から
キム・ソニ(Kim, Sunny) 1990年6月生まれ
ペク・ヘイン(Baek, Hae in) 1993年9月生まれ
アッチャン(A-zzang) 1993年6月生まれ
ソン・ジア(Song, Jia) 1987年12月生まれ

インタビュー

── まずはそれぞれ自己紹介をお願いします

アッチャン:
はじめまして。私は韓国のロックバンド WALKING AFTER U(以下「WAU」)の、明るくてかわいいパワフルドラマー アッチャンです!

ジア:
私はギターのジア、泣き虫で寒がりでパンが大好きです。一番年上ですが、お姉さんぽくはないですね。ただ料理はうまいですよ!

ソニ:
こんにちは。WAUのキーボード、それと美人担当ソニです(笑)

アッチャン:
ソニさんはやさしくてフレンドリーですよ。気前がいい!

へイン:
私はベースボーカル、かっこいいへインです。好きなものはツナと生ビール、おじさんみたいなマンネです(笑)

── WAU結成の経緯を教えてください

アッチャン:
元々は、Rubber DuckieとSwingzという2つのバンドがあり、一緒に弘大(ホンデ)の「GIRLS ROCK FESTIVAL(以下「GRF」)」というイベントに出ていました。そこからそれぞれ3名と2名が集まり、強みを合わせ新しいスタイルを生み出すため、2013年に結成されたのがWAUです。
活動開始後ベースが1名抜けて今のメンバーとなり、2014年9月にCDリリース後韓国で全国ツアー。その後すぐに「Walking After U EAST ASIA TOUR」として日本にも来ました。

へイン:
音楽の世界は広いじゃないですか。なので、自分たちから世界に出なければと考え、日本に来ました。

── それぞれバンドを組み始めたきっかけは?

アッチャン:
私は、大邱(テグ)出身です。韓国の年で17才、高校1年生のときに学校をやめてソウルへ行き、本格的に音楽を始めました。

へイン:
私も同じです。違う高校でしたがテグの音楽アカデミーでアッチャンと会い、一緒にソウルへ行きました。そこから私たちはSwingzに。

ジア:
私は高校生のとき、部活でバンドを始めました。その時はカバー曲ですね。ビートルズやメタリカなど、70・80年の音楽でギターをスタートし、その後たくさんのバンドを組んできました。私自身もギターボーカルをしたり。
その間にソウル・ジャズ・アカデミーなど経ましたが、高校生のとき初めて組み、途中休止期間もありましたが約10年継続してきたのがRubber Duckieです。

ソニ:
私もRubber Duckieが再開するときに入りました。

── 元々はどのような音楽スタイルだったのでしょうか

ジア:
今とは違いますね。
Rubber Duckieはハードロック、Swingzはダンサブルなエレクトロニックサウンドでした。

へイン:
イギリスのThe Ting Tingsのようなスタイルですね。

アッチャン:
はい。なので一緒に自分たちのスタイルを探しながら、今にたどり着きました。

へイン:
女性バンドの中では例えばThe Runawaysなど、昔のロックも聴いたり。ロックが好きだから歴史を勉強しました。

── ホームタウンのホンデではどのように活動していたのですか?

ソニ:
日本に来る前には、2日に1回のペースでたくさんライブをしましたよ。

ジア:
ホンデでも女性バンドは少なくて、だからこそWAUで試しにやってみたかったんです。GRFでRubber DuckieとSwingzの顔は知られていたので、「一緒にやったらどうだろう」と考え、チャレンジしたかった。

アッチャン:
男性バンドが多い中で、WAUのようにホンデでたくさんライブするバンドは珍しいですね。
GRFに出ていたほかのバンドも今は、クラブのイベントに出ていたりしますよ。

── 初来日は昨年10月でしたね。ライブしての初印象はいかがでしたか?

アッチャン:
はい。10月に1週間来日し、東京、名古屋、福岡を回りました。
日本のライブハウスは本当に音が良くて、韓国と全然違います。どんなに大きな音で聴いても耳が痛くないですね。

ジア:
ヴォーカルやギター、ベースなどそれぞれの音が鮮明に聞こえます。

2014年10月の初来日ライブ

── 日本に来る前から知っていた日本のバンドはありますか?

へイン:
X JAPAN、LUNA SEA、ONE OK ROCK。

ソニ:
YUIです。

ジア:
aiko!あ、aikoはバンドじゃないですね(笑)でも好きです。
あと、メタルバンドのD_Driveは韓国で共演したことがあります。

アッチャン:
BABYMETAL、Gacharic Spinも有名ですね。

ジア:
日本ではBABYMETALはアイドルかも知れませんが、外国の人は若くてかわいい新鮮なメタルバンドだと思っていますね。

── 今回のツアーでは47回も公演ですね。疲れていないですか?

アッチャン:
疲れてないよー元気だよー!

ジア:
はい、楽しいです。車が無いこと以外は(笑)

ソニ:
終電の都合でライブ終了後も急いで帰っています(笑)

── ツアー期間中で印象に残ったことは?

ソニ:
対バンのステージで、剣道やSMのパフォーマンスがあったり楽しいです。
あと男性も女性もビジュアルがとても綺麗でびっくりしました!

今来ていただいているファンの方も、はじめはおとなしくご覧になっていました。
なので「もっとがんばらないと」と一生懸命ライブをしていたら、「よかった」「かっこいい!」と反応してくれるように。

私たちは歌詞が韓国語じゃないですか。それでも韓国語でかけ声を合わせてくれたり、うれしかったです。

2月15日 新大久保HOTSHOT

── 残す公演もあとわずか。今回のツアーを通じ音楽やスタイルでの変化はありますか?

アッチャン:
たくさんあります。変化といえば、舞台上での動き方や演奏中のファンとのコミュニケーションも。
また音楽に対する態度が、以前は「うまくやらないと」とばかり考えていましたが、今は「私を見せたい」と感じながら、もっと音楽を楽しむようになりました。気持ちが軽くなりましたね。

へイン:
私も同じ。

ジア:
レベルが上がりました。毎日やるからもありますが、アッチャンと同じように楽しんで演奏するからですね。

── 最後に今後の予定を教えてください

アッチャン:
残念ですが、3月13日が日本で最後のライブです……。
帰国後は2週間休みなので私はテグにも帰り、4月から韓国で全国ツアーの予定です。
5月か6月くらいにまた日本に来たいです!