『スキャンダル』 一味違うヨン様に出逢える一作

予告編を見たとき、正直ショックを受けてしまった…。なんていう人は私だけではないはず。なにしろR指定の映画で、過激なシーンがわりに多い作品なのだから。

ストーリー

フランスの小説｢危険な関係｣(ピエール･ショデルロ･ド･ラクロ著)を基に、舞台を18世紀末の李氏朝鮮時代の韓国に置き換えている。ユ長官の妻チョ夫人（イ・ミスク）は、いとこのチョ･ウォン（ぺ・ヨンジュン）に危険な賭けを挑む。婚前に死んだ夫への貞操を頑なに守り続けるチョン･ヒヨン（チョン・ドヨン）の操を奪うことができるか？できたら褒美をやろうというもの。ウォンとヒヨンの運命は？賭けは成功するのだろうか？

レビュー

｢冬ソナ｣でヨン様が演じた役柄とは正反対のキャラで、彼のイメージを損なうのではないかと周りが心配したほどだったとか。けど、そんな心配は杞憂に終わったようだ。これまでのヨン様とは一味違い、ある意味、ベールを脱いだ真のヨン様が見られる作品に仕上がっている。

この映画は全般を通して、映像が美しい。内容が内容にもかかわらず、まるでお伽の世界に入り込んだような錯覚をおこす。そして、何にも増して、ヨン様はやっぱり演技派俳優であることを実感できる作品である。ラブシーンが芸術的なまでに美しいからだ。ヨン様がハンサムだからではない。イヤらしく感じさせない演技力がそうさせるのだ。イヤらしくなく濡れ場を演じることができる俳優はそう多くない。また、チョ夫人を演じるイ･ミスクも御歳43歳にはとてもとても見えないくらいキレイな女優さんである。劇中では圧倒的な存在感を放っている。私の大好きな女優さんのひとりである。

もうこれは必見です♡

（2003年韓国、日本公開2004年 124分/監督：イ・ジェヨン/キャスト：ペヨンジュン、イ・ミスク、チョン・ドヨン、他）