4/2(日)に原宿アストロホールでSUPER STAR K5の準優勝者で実力派アーティストのパク・シファン初の日本公演『パク・シファン1st LIVE & TALK ~adagio~』が行われた。
会場が暗転するとスーツ姿のパク・シファンが登場。
ドラマ「エマージェンシーカップル」のOSTで自身の楽曲の中でもアップテンポな「その時僕の愛は」からスタート。初の単独日本でのイベントということで緊張していたそうだが、3月にお台場で行われたヒューマン・コメディ・バディミュージカル『マイ・バケットリスト』を通じて出会ったファンたちの顔が見えると少し安心したような笑顔を見せた。会場中が思わず引き込まれるバラード『君が違う』に続いては、パク・シファンを120%知ってもらおうというトークコーナーへ。チェジュ島旅行で食べたおすすめのサバ料理についても「DHAやオメガスリーが含まれているから」と健康オタクばりの知識で会場を沸かせる。
続いて披露されたのは、プライベートでも親しいというSUPER JUNIORイェソンがシファンの失恋の話を基にプロデュースした『君なしで幸せでいられるだろうか』。まさに等身大の歌詞に、優しいメロディが響く。昨年末に発表したミニアルバム「僕で歌う」の収録曲でアコースティックギターの哀しい旋律が印象的なバラード『道で』。2曲で先ほどまでの明るく親しみやすいパク・シファンから、一気に曲の雰囲気に引き込むバラード歌手としての実力を見せつける。
再びのトークコーナーではヒューマン・コメディ・バディミュージカル『マイ・バケットリスト』の話題へ。韓国公演との違いや、自身のマイ・バケットリストとして1か月ほど旅行に行って世界を広く見てみたいなどの話題に。そんなミュージカルからシファンが演じたヘギが失恋シーンで歌う『灯台守』を披露。歌のセリフ部分を「今日沢山集まってくださってありがとうございます。残りの時間も皆さんと楽しく過ごせたらうれしいです」 と即興で変更しファンにメッセージを伝えた。ヘギが片思いの女性に愛を伝える可愛らしい楽曲『SOME DAY』では韓国版の振り付け+観客のコーラス参加で会場は一つに。楽しい気分のまま、シファン先生のお悩み相談室コーナー。運動不足を解消したいという悩みを持つ方には、ビタミンEが生成される太陽の下で行う効果的なウォーキング方法を伝授したり、チョコレートを食べるとコーヒーと同じように覚醒作用があるなど様々な知識を披露し会場を沸かせる。
その後、アップテンポでセクシーなロック調の楽曲『デザート』、2015年に発表した人気楽曲で重厚な声で聴かせる『怪物』、代表曲の1つ『できることはない』では感情があふれ途中涙ぐむ様子も。シファンの優しく包み込むような声を生かした『溢れている』で本編は終了。
アンコールでは、日本の観客の皆さんと少しでも近づきたいというシファンノ強い希望で今回の公演のために準備した日本語曲RADWIMPS『なんでもないや』。伸びのある高音と表現力で、日本人でも難しいと言われる楽曲を日本語で見事に歌い上げ、観客から大きな拍手を浴びていた。
気持ちを作るように目を閉じ「お願いします」と合図をしてから歌い始めるシファン。以前、パク・シファンの魅力は?という質問をインタビューでした際に「歌の感情を伝える力があることだと思います」と話していた通り、バラードはもちろん、ロックバラード、アップテンポな楽曲、日本語の楽曲までジャンル問わず、歌の世界を歌の感情を伝えたいというシファンの強い気持ちを感じるライブだった。
(写真:コンテンツレインジ)
セットリスト
- その時僕の愛は
- 君が違う
- 君なしで幸せでいられるだろうか
- 道で
- 灯台守 / ヒューマン・コメディ・バディミュージカル『マイ・バケットリスト』より
- SOME DAY / ヒューマン・コメディ・バディミュージカル『マイ・バケットリスト』より
- デザート
- 怪物
- できることはない
- 溢れている
- [アンコール]なんでもないや / 原曲:RADWIMPS
パク・シファン プロフィール
2013年開催の韓国No.1の新人発掘オーディション番組「SUPER STAR K5」で準優勝し、2014年韓国デビュー。伸びやかで情感豊かな歌声と涙腺を刺激するバラードの数々、1987年生まれに見えない童顔と、シャイで愛らしいキャラクターで多くのファンを獲得。2015年にドラマ「錐」で俳優デビュー&『マイ・バケットリスト』でミュージカル界にも進出。2016年にドラマで共演したSUPER JUNIORイェソンの作詞作曲、初プロデュース楽曲「君なしで幸せだろうか」ミニアルバム『私で歌う』を発表。2017年3月にはミュージカル『マイ・バケットリスト』で再びヘギ役にキャスティングされ初来日公演を成功させた。