みんなをチアアップする高校7年生アイドル ナナガクがK-POP界に新風を巻き起こす!

“みんなの応援団”がテーマの7人組ガールズグループ、7学年1班(通称:ナナガク)が日本初上陸。9月10日から13日にかけ、公式ファンサイト・オープン記念イベントを行い、元気いっぱいのパフォーマンスで新風を巻き起こした。以下、9月12日、新宿SHOWBOXで行われた「ファイティング・ライブ」2部の模様を交えてレポート!

リーダーは大きな目がチャームポイントのカリスマ・クラス委員長、セヒ。

 

そしてかすみ草が大好きという恥ずかしがり屋のミンジュが副委員長としてセヒをサポートする。

 

ムードメーカーとして娯楽部長を担当するイランはバナナ牛乳、豚カツ、ハンバーガーが大好きなダンシングマシーン。

 

セクシーで可愛らしく綺麗と非の打ち所がないソジョンは体育部長。

 

愛嬌たっぷりのピンナはキラキラ光るマスコット。

 

チョコとスイカ牛乳、そしてパンが大好きなユファはみんなのお世話係。

 

ワンちゃんが大好きなウンシルは美化委員長と、メンバー構成も高校の擬似クラス風だ。

 

7人のライブはとにかく元気いっぱいで明るさ満点。曲によってチアリーダーをコンセプトに据えるアイドルは多々あれど、ナナガクはいつだってチアリーダー。ファンや観客を応援したいという気持ちがステージ、否、ライブ会場の隅々にまで充満し、彼女らのがんばりを見たファンが、今度は彼女らを応援したくなる。互いに相手をチアアップしようという気持ちがスパイラルに高まり、その渦が多幸感を生み出す。それがナナガク・スタイルだ。

セヒは「こんな風になりたい」と語ってAKB48の物まねパフォーマンスをやってくれたのだが、そこには彼女のひたむきさがビンビンに表れていた。そんな熱意がチームを束ねている。

また、ライブ中、7人はいつもジャンプしていた。もしかしたら、K-POPアイドル中、足と舞台が一番くっついていないアイドルかもしれない。かといって、ナナガクはヤミクモに弾けるわけではない。

デビュー曲「オッパ・ウィルス」ではチアリーディングのポンポンをフルに使ってパフォーマンス。ありそうでなかった新発想だ。

80年代末のヒット曲「白い風」(原曲の歌い手は、元祖アイドルにして韓国の少年隊ことソバンチャ)をディスコ調にリメイクした同名曲は小道具のサングラスがポイント。ソジョンが体を反らしながら一瞬気を失い、その後、意識を取り戻す、という演劇的要素も目を引く。

「お別れファイティング」は白の手袋とホイッスルを使ったパフォーマンスがおもしろい。体の柔らかさ抜群のイランはバレエの動きで見せ場を作り、“新鮮だけどどこか懐かしい”と評されるステージにはメンバーのワザが光っている。

また女性歌手オム・ジョンファの「フェスティバル」といった90年代後半のK-POP(別日には混声グループ、ルーラの「3! 4!」)もカバーし、30~40代にもしっかりアピール。いつしか老若男女が彼女らの虜になる。

そんな見どころ満載のナナガクを直撃!

── まずはお一人ずつ、お話を聞かせてください。セヒさん、委員長としてのモットーとは何ですか?

セヒ「最初に校長先生と話したのは、妹たちの責任をとること、そして、リーダーシップを発揮すること。その二つを約束して委員長になりました」

── 副委員長のミンジュさんの役割は?

ミンジュ「委員長が怒って、みんなが落ち込む時があります。そんな時に私が『大丈夫だよ』ってみんなを優しく包みます」

── 娯楽部長のイランさんはナナガクのビタミンです。イランさんにとって一番の娯楽は何ですか?

イラン「ダンスです。あと、みんなが笑えるように、進んで自分から笑っています。物まねも得意なんですよ」
全員「ドラえもん、ドラえもん」

── お願いします!

イラン(ドラえもんチックに)「どら焼き好きですか?」
全員「わー。(あまり似てなくて)すみません~~(笑)」

── いやいや、バッチリです!では、体育部長のソジョンさんの一番得意なスポーツは?

ソジョン「一番は走ること。ボクシングも少し習っています。スポーツだったら、何でも任せてください!」

── 次はマスコットのピンナさん。動物に例えると何でしょう?

ミンジュ「スティッチ」

── スティッチもいいんですが、動物だと?

セヒ「じゃぁ、コアラ」
イラン「白クマ」
セヒ「クマなら赤ちゃんクマ!」

── どれも可愛いですね!そしてユファさんは「花よりユファ」がキャッチフレーズです。

ユファ「はい!名前は漢字で“有花”って書くんです」

── 一番好きなパンは?

ユファ「メロンパン、チョコパン、クリームパン……全部いいけど」
全員「お~~」
ユファ「やっぱり、ユファ・パンが一番です!」

── ステージでの決め台詞ですね!

全員「すみません~~(笑)」
ソジョン「パンチ!」

── ナイスな突っ込み、ありがとうございます!

ユファ「でも、本当に好きなのはモカパンですよ」

── 朝食はいつもパン?

ユファ「朝はダイエットもかねて、サラダとサツマイモです。ただ、私自身は朝昼晩パンでも大丈夫。メンバーそれぞれが好きなパンを覚えるくらい、パン自体に興味があります」

── 将来はパン屋さんをやりたい?

ユファ「やるなら、お店の名前はユファ・パン店かな?」

── 美化委員のウンシルさんはお部屋も綺麗ですか?

ウンシル「はい」
セヒ「みんな一緒に住んでて、部屋にそれぞれの席があります。ウンシルは自分のところはもちろん綺麗で、他のメンバーの席も片付けてくれます」

── リアルに美化委員なんですね。血液型はA型?

ウンシル「いいえ、B型です」
セヒ「私もB型ですが、あまりきれい好きではありません(笑)」

── ところで、みなさんはタルンビョル高校の7年生ですね。

セヒ「私たちの高校は厳しいところで、特に校長先生が厳しいので有名なんです」
ミンジュ「校長先生はほんとに怖いんです~」
全員「怖~い」
セヒ「でも、その分、7学年1班は明るくて、楽しいです!」

── 校則はありますか?

セヒ「まず、挨拶はきちんとすること。そして挨拶のときの声のトーンや大きさも大事です。二つめは、礼儀正しくすること。三つめは自分が任されたものは最善までがんばること。それがちゃんと出来ないと、校長先生に怒られます」

── 一番怒られるのは?

全員「リーダー!」
ーーセヒさんが代表して怒られる?
全員「は~い。悲しいです~」
ミンジュ「私もセヒさんと一緒に怒られます」

── 校長先生の叱り方はキツイんですか?

全員「はい~(笑)。本当に怖い~」

── タルンビョルとはどんな意味ですか?

セヒ「新しいスターという意味です」

── つまり、みなさんは次世代のスター?

セヒ「はい、そうです!」
全員(ニッコリ)

── 高校は普通3年生迄じゃないですか。なんで7年生なんですか?

セヒ「小学校までいれても、6年間が一番長いじゃないですか。私たちはそれより、ひとつ上、つまり、ないもの、新しいものを開拓していきたいという意味から7学年にしました」

── そして校歌が「オッパ・ウイルス」?

セヒ「はい! 私たちのデビュー曲ですから。でも、ナナガクの曲は全部、校歌です」

── 「オッパ・ウイルス」の振り付けのポイントを教えてください。

ピンナ「まずボンボンを使う点です」
セヒ「それをお尻にポンポンって当てるのもポイントですよ」
全員が口々に「全員でポンポンを使って、7や1という数字を作ったり……」
セヒ「『マンナジュセヨ』と歌うところではみんなでウンシルを囲んでポンポンの輪を作ります。ポンポンは、キラキラしたのと、赤、緑、黒、白の5種類を使っています」

── 実際の高校生活ではどんなクラブ活動をしていましたか?

セヒ「私は合唱団!」
ユファ、ソジョン「私も!」
ミンジュ「私はサッカー部。でも、男子サッカー部なので、女の子は応援団なんです」

── 当時から、今のような感じだったんですね?

ミンジュ「はい(笑)、そのときから7学年1班に入るのを待っていたのかもしれません」

── 応援はどんな風に?

ミンジュ「『キャー』とか『ファイティン』とか『イギョラ』って」
全員「イギョラ、イギョラ!!」
イラン「私は体育部長をやっていました。たとえば、みんなでラジオ体操をするときに、みんなの前に出てやったり、体育の先生の補助をやったり」
ピンナ「私は留学先のカナダで、バレーボールとアイスホッケーをやっていました。学生を代表して校歌を歌ったこともあります」
ウンシル「私とユファさんは今、高校生。一緒の学校に通っていて、日本文化体験部に入っています」

── お茶を点てたり、花を生けたり?

ウンシル「じゃなくて、たこ焼きを作りました。オイシー。あと日本のアニメも見ます」

── 自分への応援歌は、どんな曲ですか?

セヒ「Kiroroさんの『Best Friend』です。歌詞は優しくて、雰囲気が大好き。聞くと、心が癒されます」

── ライブでも披露してくれましたね。

ミンジュ「私もKiroroさんの『未来へ』。歌詞がかわいらしくて、美しいんですよ」
ソジョン「私は自分たちの『Always』。特に2015年バージョンのほうです」
ウンシル「中島美嘉さんの『桜色舞うころ』です」
イラン「私は自分たちの『お別れファイティン』です」
ユファ「女性デュオ、屋上月光さんの『おつかれさま、今日も』です」
ピンナ「私たちの曲全部です。私たちの曲はみんなを元気づける歌なので、私も聞くと元気づけられます!」

── 「白い風」では、自分の気持ちが分からないと歌っています。では、男心が分からないと思うのはどんな時ですか?

セヒ「男女が付き合っていると、男性の方が早く冷めちゃうことがよくありますよね。好きで付き合ったのに、ナンデって思います」
ユファ「『好きです』っていう気持ちをちゃんと言ってくれないとき、『何で言ってくれないんだろう?』って思います。時々、恥ずかしくて言ってくれない人がいるんです」
ミンジュ「優しくしてくれて、『この人好きかも』と思ったのに、向こうから『お前は俺が好きな妹だから』ってあっさり言われると、やっぱり、男の人は分からないなぁ~って」
イラン「『なんで私だけじゃなくて、他の女性にも優しくするのかな』って思うことがよくあります。時には『私を嫉妬させるためにわざとやってるのかな?』って」
ウンシル「すべての女性に優しい男性を見ると『え~~っ』と思います。でも、私の周りにはいません」
ソジョン「私は男性の気持ちがまったく分かりません!」
ピンナ「『言われた私がどう思うのかを知ってて、言ってるんだろうか?』って思うことがあります」

── 原曲がヒットしたとき、みなさんはまだ生まれていません。リメイクに際し、ご両親が喜んだんじゃないですか?

全員「はい」
セヒ「ソバンチャは名前しか知りませんでしたから」

── ジャケット写真を見ると、ちょっと不良っぽいですね?

全員(笑)
セヒ「いつもの私たちは明るくてみんなを応援するイメージ。だから、正反対のコンセプトもお見せしたいなって」

── ワルそうな雰囲気が一番似合ったのは?

全員「ソジョンとウンシル……とカリスマ委員長!」

── ワルというより格好良かったということですね!ありがとうございました!

ライブだけでなく、インタビューでもワイワイとみんな元気いっぱい。ちょっとくじけそうになったら、ぜひ、ナナガクのライブを見て、元気をもらおう!

(文:きむ・たく)