90年代K-POPを代表する男女混成グループ、Roo’ra。そのリーダー、イ・サンミンが代表を務めるLTエンターテイメントが舞台のドキュメンタリー風ドラマ「音楽の神２」発のユニット、CIVAとして2016年にリアルデビュー。サンミン・プロデュースの女性３人組DIVAのヒット曲「なぜ呼ぶの？」をエレクトロ・タッチにカバーし、メジャー・シーンヘ飛び出たキム・ソヒ。その後、彼女は間を置くことなく、オーディション番組「プロデュース101」参加者による５人組IBIとして「こっそり」をリリースする。さらに2017年にはバラエティ番組「アイドルドラマ工作団」発のユニット、ヨプソ（隣の家の女の子）のメンバーとして「Deep Blue Eyes」を歌い、再度シーンへ。こうしていくつものプロジェクト・ユニットを経験し、ソロではドラマOSTへ参加。昨年11月、遂にEP『the Fillette』をリリースし、待望のソロ・デビューを果たした彼女が５月５日、日本で初のファンミ「キム・ソヒ ゴールデンファンミーティング」（会場：K-Stage O!）を開催した。では、１部の模様をレポート！
セーラー服のような清純なファッションで登場した彼女は「はじめまして」の挨拶代わりにソロ・デビュー曲を披露。別れた人との思い出が雪の様に積もるさまを描いた「しんしんと」の日本初生パフォーマンスに会場が大きく沸く。
そして自己紹介では自分のキャラを「明るくて元気」とトーク。初ファンミということから「とってもドキドキ」と打ち明け、ステージには初々しさが弾けていた。
日本への関心も大きく、「日本の料理、映画、ドラマが好き」と話すソヒ。映画では『今、会いに行きます』『ちょっと今から仕事やめてくる』『バトル・ロワイアル』を楽しみ、お祖母さんと一緒に旅行で訪れた福岡では寿司とラーメンを堪能。イベント前日にも、ずっと行きたかった渋谷で、豚骨ラーメンをエンジョイしたと話すほどのラーメン好きだ。
そんなトークの後はソロ曲「トゥム」に続けて、プロデュース101の「PICK ME」をソロでダンスパフォーマンス。
そして「ソヒと一緒に〇×クイズ」でファンとの触れ合いタイムへGo！ 本人考案の質問にファンが〇かXで答え、全問正解者にはサイン入りぬいぐるみと２ショットセルカがプレゼントされるというスペシャル企画だが、第一問目「ソヒは犬を飼っている」（正解はX）にはフロアのほとんどが〇。
ソヒはそれを見て「Oh, My God!」と驚き、倍率が一気に下がるなんてハプニングもあった。そして全問正解した韓国のファンは待ち受け画面もソヒで、彼女が本国でいかに愛されているかが分かる。では、クイズから浮かび上がった普段のソヒとは？
ペットは飼っていないけど、実は犬を飼いたいと思っている彼女。趣味はボーリングだが「上手じゃない」と謙遜する。一番好きな歌手はアリアナ・グランデで、一番の仲良しはCIVA、IBIで同じ釜の飯を食べたARPILのチェギョン。
ARPILのチェギョン
彼女は突然家に来て、ソヒのシャワー中も勝手に家に入ってくるというから、二人の親密さが分かろうってもの。家では一緒にバラエティ番組を見て過ごすそうだ。一番好きな食べものはラーメンで、色なら黒。季節では春が一番好きで、ファンがつけたニックネームは「春ソヒ」だそう。今年は「韓国音源チャートの一位」と「先輩女性歌手、IUとのコラボ」が目標だ。
そんなトークでファンとの触れ合いを楽しんだ後は、ストゥールに腰掛け、宇多田ヒカルの「First Love」をカバー。そしてドラマ「ショッピング王ルイ」の挿入歌「ナビゲーション」をポップに歌い、確かな歌声をファンに届ける。
さらにファンからの質問に答える「ソヒに聞いてコーナー」で、ファンはソヒに尚も接近。質問が採用されたファンにはマスクパックがプレゼントされ、ソヒの思いやりに心が温まる。そして「皆さんと一緒にいる時が一番楽しい。嘘じゃないですよ。皆さんと一緒だったら、プレゼントは何もいらない」なんてファン泣かせなコメントも。
一方で「好きなキャラクターはボノボノとカカオフレンズ」なんて可愛らしさも見せ、終盤には「ドキドキします」と恥ずかしがりながら家で練習したという恋ダンスをプチ披露。「カムバックはいつですか？」と聞かれると、ため息をついた後に、この日、二度目の「Oh, My God!」をつぶやき、「まだ～～」とコメント。さらに「これからも応援して下さい。たくさんの応援をもらったら、無条件で来ます」とファンにメッセージを贈り、俄然、彼女を応援したくなる。
ラストは「（ファンに）熱くなってほしい」という思いから、EP収録の「熱くなって」を歌い、アンコールではドラマ「また会った世界」の挿入歌「Oh, My God!」(この日、３度目)をポップに。日本初のファンミではソヒの健気かつピュアな魅力が弾け、ファンは彼女の清純な美しさにノックアウトされっぱなし。
クリスマスの思い出を聞かれると「クリスマスの度に恋人がいないので、これまでは一度も良い思い出がない」なんて寂しいことを言っていたので、客席の誰もが、「今年のクリスマスは日本でファンと一緒に過ごしてほしい」と思ったはず。春が大好きなソロ歌手、キム・ソヒはここ日本でも爽やかな春風を吹かせ、記念すべき第一歩を飾った。
(文：きむ・たく)
