ヒップホップで財をなしたDok2 & The Quiettが見せた熱き一夜

eyecatch

韓国ヒップホップ・シーンで一際輝きを放つレーベル、イリネア・レコーズ。そのダブルCEO、Dok2 & The Quiettが昨年10月に続き、日本で二度目の単独公演(4月29日。会場:渋谷duo)を開催した。

若手ラッパーによるバトル番組「SHOW ME THE MONEY 3」にプロデューサーとして参加したことから、ヒップホップ・リスナー以外でも知名度を上げた彼ら。日本でもライブは4度目とあって人気は日々高まり、フロアはパンパンだ。

オープニング・アクトのワン(from 1PUNCH)、そしてイリネアネタをミックスし華麗なDJプレイを披露したDJ Chikaに続き、いよいよ2人が登場。

ワン from 1PUNCH

Dok2 & The Quiett

Dok2のソロ曲にして本邦初お披露目となる「チキチャカチョコチョ」から幕を開け、The Quiettの「2 Chainz & Rollies」ではオーディエンスのジャンプでフロアが揺れる。自慢の高級時計(ロレックス!)と高級外車(ロールスロイス、メルセデス!)のネタがふんだんに盛り込まれたリリック。

そこには、イルなスキルと毅然としたインディペンデント精神でミリオネアまで上り詰めた覇者の美学がゴールド色に綴られ、ダークなトラックと鮮やかなコントラストを見せる。オープニングから、そんなイリネア・ワールドが全開となった。

中盤は「11:11」「YGGR」などイリネア・レコーズ名義で発表した曲を交え、終盤は「SHOW ME THE MONEY 3」以降、2人のファンになった人なら歓涙必至の鉄板ソングをメドレーで。

MASTA WUの「イリワバ」、BOBBYの「L4L」など、2人がプロデュース、フィーチャリング参加したソト仕事から、Dok2の「I’m 1LL」へ繋ぎ、フロアを絶頂へと導く。その熱気を鎮めるように2人はペットボトルの水を撒き散らすが、ヒートアップぶりは天井しらず。

客席は親指、人差し指、中指で作るイリネア・フィンガー・サインを高く掲げ、彼らの熱きパフォーマンスに応えていた。

そしてアンコールでは再び「YGGR」を歌い、最後は、フロント・アクトのワンを招いて「YGGR」をコマゲン。オーディエンスは最後まで声を揃えて一つになり、イリネアの勢いを印象付ける一夜となった。

(文:きむ・たく / 写真:編集部)

関連ページ

フォトブック / 150429 Dok2 & The Quiett Live in Tokyo 2015


「第二のDEUX」はMCハマーをもリスペクト。1PUNCHのワン、独占インタビュー!