「内藤とうがらし」キムチ作りで文化交流 日韓中学生が参加

韓国の「キムジャン」文化と日本の「和食」が2013年、ユネスコ無形文化遺産登録されたことを記念した「日韓食の異文化体験教室」が、7月24日(木)新大久保のキムチ博物館で行われた。

「キムジャン」とは、毎年越冬用に家族や知人らで集まり大量のキムチを漬ける行事のこと。同じく「和食」も無形文化遺産登録されたことから、食文化を通じた日韓交流を目的に、東京韓国学校中等部と新宿区牛込第一中学校の生徒がそれぞれ10名ずつ参加した。

主催した民団韓食ネット協議会 呉永錫(オ・ヨンソク)会長は、「今日は日本の『内藤とうがらし』と韓国のとうがらしをミックスしてキムチを作ります。1つのチームでキムチを作る異文化交流から、一緒に仲良くしましょう」と、第1回目の体験教室趣旨を説明した。

この日使用される「内藤とうがらし」については、「内藤とうがらしプロジェクト」リーダー 成田重行氏が紙芝居で解説。

かつて内藤新宿周辺から大久保にかけて生産された八房(やつぶさ)トウガラシの歴史や再生の苦労、また現在では新宿地域で多くの苗が育てられいる現状を、生徒たちは熱心に聞きいっていた。
同プロジェクトでは、9月30日(火)から10月5日(日)まで新宿御苑にて「内藤とうがらしフェア」開催を予定している。

上向きに実がなる特徴の内藤とうがらし

続いてグループに分かれると、いよいよキムチ作りがスタート。日本初のキムチソムリエ 柳香姫(ユ・ヒャンヒ)先生指導のもと、生徒たちは日韓両国のとうがらしを使用したヤンニョムで白菜を漬けながら交流を楽しんだ。