ハードコアなギャングスタ・ラップで名を馳せ、韓国ヒップホップ・シーンで最も成功を見せたレーベルに数えられるIllionaire Records (イリネア・レコーズ)。そのCEOを務めるラッパー兼プロデューサーのDok2(ドッキ)とThe Quiett(ザ・クワイエット)が、4月に二度目の単独来日公演を行う。 昨年は若手ラッパーによるバトル番組「SHOW ME THE MONEY 3」にプロデューサーとして参加し、YGエンターテインメント所属のBOBBY(iKONのメンバー)を優勝へと導いた彼ら。2人はメジャー、インディの垣根を越えて多数の客演、プロデューシングを重ね、ヒップホップ・シーンだけでなく、K-POP界でも大きな注目を集めている。 また、日本での人気も根強く、昨年10 月の第一回公演のチケットは発売当日に完売したほど。そんな話題のラッパー2人がスケールアップして東京・渋谷に帰ってくる。是非、お見逃しなく!
MC / Producer 90年生まれ。7歳からNASを聴き始め、13歳のときに韓国のトップ・プロデューサーCho PDに見い出される。その後、韓国のヒップホップシーン最大のモンスタークルー「Movement」に加入し、15歳でDynamic Duoのアルバムへの参加を果たす。その後もThe Quiett、Paloalto、Drunken Tigerなど大物MCのアルバムに参加しながら知名度を高め、2011年1月1日、弱冠20歳にしてThe Quiettとともにイリネア・レコーズを設立する。同年4月にリリースしたアルバム『Hustle Real Hard』にはアメリカ人ラッパーSoulja Boyが参加し、大きな話題となった。レーベル内で最もギャングスタ色の強いDok2だが、Jay ParkやG-Dragonなどメジャーシーンで活躍するスターたちともしばしば共演し、メジャーとアンダーの間を自由に行き来している。2013年にはSEEDA & DJ ISSOの『CONCRETE GREEN - THE CHICAGO ALLIANCE』に参加し、日本のヒップホップヘッズにもその存在感をアピールした。
The Quiett
MC / Producer 85年生まれ。2000年からローカルベースで活動を開始し、2003年より本格的にアンダーグラウンド・ヒップホップシーンに参入する。その後、今でも伝説のレーベルと名高いソウル・カンパニーを共同設立し、メインMCとして活躍。2006年2月リリースの2ndアルバム『Q Train』は、第4回韓国大衆音楽賞にて「最優秀ヒップホップアルバム」に輝いた。2010年3月、De La Soul、50 Cent、Freewayなどのプロデューサーとして知られるJake Oneや、日本人プロデューサーのDJ Mitsu the Beatsなどが参加した『Quiet Storm: A Night Record』をリリース。2010年末に惜しまれつつもソウル・カンパニーを脱退し、2011年1月1日、Dok2とともにイリネア・レコーズを設立。同年、安全地帯の『安全地帯XII』に収録された『STEP!』にフィーチャリングした。The Quiettが得意とするジャジーでスムースなビートは、イリネアの特色であるギャングスタ・スタイルに彩りを添えている。
DJ Chika a.k.a Inherit
DJ / Trackmaker / Producer Cradleのアルバム『Attitude』やソロ作『Up the river』などを通してその名を知らしめ、CL Smooth、Aloe Blacc、De La Soul、Guru (Gangstarr)、Blackthought (The Roots)、TalibKweli、Rakaa、Speechなどといった世界の名だたるアーティストたちと共演を果たしてきた、日本のトップDJ。2009年にはAloe Blaccとプロジェクト「Bee」名義でアルバム『Open Your Mind』をリリース。2011年リリースのソロアルバム『Pledge To The Music』は、すべての楽器演奏とターンテーブル、サンプラーを自らの手で駆使して完成させた。2014年、Hiroki Mizukamiとのユニット「acro jazz laboratories」としてリリースしたアルバム『Colors of Life by acro jazz laboratories』が、iTunes ヒップホップチャートで堂々の1位を獲得した。また、日本の伝説的なプロデューサー、Nujabesが生前主宰していたHydeout Productionの再始動に携わり、今年開催されたNujabes追悼ツアーではメインDJの1人としてプレイした。