チャートも人気も急上昇中!CRAYON POP(クレヨンポップ) 新大久保初ライブでファンと交流

様々なタイプのグループが活躍するK-POPの中でも最もユニークなグループ、CRAYON POP。
8月4日、彼女達の2013年4回目となる来日公演「クレヨンポップ新大久保ライブ「CRAYON POP SHOW 1 — <JUMPPING WITH SHIN-OKUBO>」の初日が開催された。
今回はこれまで公演を行ってきた渋谷から新大久保K-Stage O!に会場を移し、昼夜計2回公演が実施された。

2013年に入ってから実に4回目の来日公演となる今回だが、彼女達を取り巻く環境はこれまでと比較し大きく様変わりしている。
というのも6月にリリースされた新曲「Bar Bar Bar」が1ヶ月後の7月末に配信チャートを駆け上がり、音楽番組のチャートでも10位圏内に入るという、グループ初めてのヒットを獲得した最中であるからだ。
今回の来日スケジュール、web番組「CRAYON POP TV」の公開収録も含め計7日の日程が予定されていたのが、8月2日になって韓国内でのプロモーション活動を優先すべきタイミングという理由で5日分の日程の公演延期が発表された。
延期となった公演に参加予定だったファンからすれば残念な知らせだが、このドタバタ劇も台風の目となりつつある彼女たちの現状を反映していた。

そんな国内での追い風を受け、多忙のプロモーション活動最中の彼女たち、公演当日午前中に来日するハード・スケジュール。
前日も韓国内で深夜に及ぶ公演を行っていた。

4日初日、昼公演には開場前から沢山のファンが集まった。
入場したファンはSEで流れる楽曲にあわせて公式応援の掛け声で士気を高める。
開演前から怒号のような声援が鳴り響くフロアには、新曲「Bar Bar Bar」の衣装に合わせたヘルメット姿のコスプレファンが目立つ。

会場が異様な熱気に包まれる中、いよいよメンバーが青いポロシャツに白いスコートとジャージという新曲「Bar Bar Bar」のステージ衣装で登場。
ステージは「Saturday Night」からスタート。
レトロディスコ調の楽曲でコミカルなダンスを披露、終盤斜めのラインになってリズムアクセントとともに一人ずつポーズを取っていくダンスのキメでは一番の声援があがる。
そのまま立て続けに次の曲、「Bing Bing」へ。
途中のブレイクでサングラスを取り出し、ロボット・ダンスを決めるリミックスバージョン。
ファンにはもはやお馴染みになったパフォーマンスではあるものが、実に個性的で笑いを誘う。

独特すぎる衣装、ダンスについては「コンセプトを決める際に型にはまらないよう自分たちにしか出来ないことを考えて挑戦し続けるようにしている」とチョアが記者会見で発言しており、徹底して他のグループとは違うことをやろう!という意気込みが感じられる。

ここでメンバー紹介を含む最初のMCへ。
トークは好きな食べ物の話題になり、ウェイは「辛いトッポギ」エリン「肉!」グンミ「お母さんが作ったキムチチゲとテンジャンチゲ」ソユル「寿司、特にエビ」チョア「牛乳」との回答。
ちなみに夜の部では理想の男性のタイプの質問があり、チョア「話をよく聞いてくれしてくれる人」ソユル「思いやりがある人」グンミ「たくさん好きになってくれる人」エリン「情熱的な人」ウェイ「ずっと傍にいてくれる人」と回答、それぞれが回答するたびに男性ファンからの立候補の声が上がり、会場は笑いに包まれた。

再びパフォーマンスに戻り次に披露された曲は「Dancing Queen」。
後半チョアのソロパートでの激しい歌唱は今回も冴え渡り、ラストでは飛び蹴りをかっこよく決める。

続くMCではメンバー各人が得意ポーズを披露。
グンミがプインプイン、ウェイが既に得意技となりつつある松浦亜弥のプリッツCMのものまねを披露。
エリンとソユルは客席からのリクエストを受けそれぞれセクシーポーズと投げキスに挑戦、チョアは「Bar Bar Bar」のポーズを決めた。
そのまま抽選会コーナーに入り、くじ引きで当たった5名のファンがツーショットチェキを撮る幸運を授かった。
夜の公演では「Dancing Queen」の印象的なジャージ&ニット帽のコスプレをした女の子が抽選に当たり、一緒にいた同じコスプレの子供達皆がステージに上がって写真を撮る場面も。

パフォーマンスに戻り、日本語詞曲「1,2,3,4」に。
これまで公演の大団円を飾ることが多かった楽曲だ。
ファンへの感謝を伝えるこの曲のパフォーマンスが終わりメンバーが舞台を離れると、スクリーンに新曲「Bar Bar Bar」のMVが映し出される。
客席の「POP!POP!CRAYON POP!」のコールによって呼び戻されたメンバーはヘルメットを装着している。
いよいよ「Bar Bar Bar」のパフォーマンスだ。
話題の”直列5気筒ダンス”が日本で初めて披露されると、床が抜けんばかりの勢いでファンも同じく飛び跳ねる!
ちなみにこの”直列5気筒ダンス”、メンバーも揃えるのが難しいようで、曲紹介MC時に曲中と異なったメンバー並びでお披露目された際にはジャンプが揃わなくて会場が笑いに包まれる場面も。

またヘルメットはソユル曰く「重くて貧血になる。夏は蒸れて暑いし、サイズが大きいから中にテーピングをして固定していて大変。でもパフォーマンスの際は楽しくやっています」とのこと。
「Bar Bar Bar」が終わるとアンコールとして再度「Bing Bing」リミックス・バージョンを披露し(夜の部は再度「Bar Bar Bar」)コンサートは終了。
熱気覚めやらぬファンは出口で待つメンバーとのハイタッチで送り出された。

私見だが、声を潰してしまっていたグンミを筆頭に、昼公演ではメンバーの疲れが見て取れ(夜の公演は元気を取り戻していたように見えたが)、メンバーはハードなスケジュールを反映して決して良いコンディションではなかったと思う。
それでも抽選会のチェキコーナー等でメンバー全員が一生懸命ファンサービスをしようとする健気な姿が印象的だった。

未だリリースはシングルのみのCRAYON POP、オリジナルの持ち歌は計5曲。
渋谷でのコンサートと異なりカバー曲を交えずこの5曲のみを披露した今回の公演は、韓国内の人気を受けて状況が変化しつつある今現在のCRAYON POPと日本から応援し続けてきたファンとの交流会という面が強く打ち出したものだった。
これまでのライブ形式からの演出の変化と、1時間強の公演時間、また直前で発表された公演延期等、今回の来日公演については賛否両論渦巻くところではあるだろうが、今まさに勢いに乗っているCRAYON POPと触れ合える貴重な機会であったことは確かだ。
公演延期についてプレス発表会でメンバーは「公演数が減ったことは残念なことだが韓国でも日本でも精一杯がんばるので応援してください(ソユル)」「その分韓国で頑張って人気を得て、大きくなって帰ってきます(グンミ)」と言っていた。
その言葉のとおり、韓国内で更なる人気を得て再び日本に帰ってきてくれることを期待したい。

(文:ecstasy1018)

メンバー

グンミ

チョア

エリン

ウェイ

ソユル


「クレヨンポップ新大久保ライブ」CRAYONPOPサイン入り色紙プレゼント!